愛を確認しちゃう

十分なほど幸せ

高瀬くるみちゃん出演『空想ペルクライム』がハロコンでレミゼラブルで青春で最高だったよ

ハロプロ研修生から"新セクション"でのデビューが決まった高瀬くるみちゃんの出演した舞台、『空想ペルクライム』を観に行ってきました。

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この作品、事前の情報では、なんかやる委員会、とかいう制作委員会?が、なんか学園モノ?みたいな舞台?をやるんだけど、2部はライブパートもあって?え?みたいな、よくわかんない情報しか出てなかったんですね。
「これ何やるんだろ……まあとにかく高瀬の演技も歌も見られるならそれで幸せだ」、みたいな気持ちでした。観に行くまで。

いや、でもこれがね〜〜〜めっちゃ良かったんですよ。空想ペルクライム。

公式ツイッターの方で事前に、「意外なハロプロの曲やるよ!」とお知らせされていて。
えっ舞台なのに?意外なってなに?エイヤサ!ブラザーでもやってくれんの?と、斜に構えていたんですよ。
それがね〜〜〜〜選曲がもうほんとめっちゃ良かったんですよ。謝罪です。
後で書きますけど、確かに意外なハロプロの曲でしたし、そして圧倒的に正しかった。ハロコンでした。
こちらの舞台に出ていたために、高瀬くるみちゃんは8/26の愛知ハロコンに出られなかったんですけど、まさか連日、ハロコン中目黒公演をやっていたとは。
舞台パートも含め、ほんとよかったです。

で、これハロの舞台ではないので、多分DVD化しないな〜〜この高瀬くるみちゃんおよび空想ペルクライムが埋もれてしまうのもったいないな〜〜と思うので、ちょっとつらつらブログを書いときます。
長くなりすぎちゃったんでまあ、「ここが最高高瀬くるみちゃん」のところだけでも十分です。


観劇までの経緯みたいな

時は巻き戻り、2017年5月。
ハロプロ研修生・春の実力診断テスト。
高瀬くるみちゃんと清野桃々姫ちゃんは、「新セクション」からのデビューが決まりました。
発表された時の高瀬くるみちゃんの顔ね。
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いやはや。
「新セクション」ってなんなんだ!?


新セクションについて特に続報もないまま、6月。


高瀬、舞台出るってよ。


えっ、新セクションって舞台やるところなの?
それってもう、アイドルじゃないってことなの?
そんな不安な気持ちと……

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水色男物セーター高瀬可愛い……

センター高瀬可愛い……!!!

よし行こう。


「空想ペルクライム/Les Nankayaru」の概要

公演概要はこんな感じ。

『空想ペルクライム / Les Nankayaru』

ー出演者ー
花奈澪
白柏寿大
紅葉美緒
宮島小百合
吉田龍介
高瀬くるみ(ハロプロ研修生
松田実里

春花きらら
村長
しんご

日替わり出演者
8月24日(木)25日(金)森岡悠(GEM) 

8月26日(土)     平嶋夏海

8月27日(日)     竹石悟朗(企画演劇集団ボクラ団義)
 


バンドメンバー

松崎遼佳(A.Sax)、狩野龍太郎(Key.)、名島拓哉(Bs.)、工藤智弘(Gt.)、坂東樹(Dr.)

ー公演期間ー
2017年8月24日(木)〜27日(日)全8ステージ
8月24日(木)14:30/19:00
8月25日(金)14:30/19:00
8月26日(土)14:30/19:00
8月27日(日)12:30/16:30

ー会場ー
中目黒キンケロシアター
〒153-0042東京都目黒区青葉台1丁目15-11

ーチケットー
全席指定席
S席  (6,800円前方中央席 特典付き)
通常席(5,500円)
先行抽選販売 2017年6月30日(金)13:00〜7月4日(火)23:59
一般販売   2017年7月15日(土)10:00〜
※チケット詳細はチケットページを参照
※S席特典ブロマイドは当日会場でお渡し

ースタッフー
構成・脚本・演出   花奈澪
演出         加藤光大(六三四)
舞台監督       笹原久義
照明         村山寛和
音響         大石和洋
歌唱指導       Setsuko
美術         照井旅詩(atelier’85)
ヘアメイク      若林あかね
           天野満美子
ビジュアル撮影    坂東樹
スチール撮影     萬友洋
制作         なんかやる制作委員会
後援         G.H factory
           コンフェティ合同会社

協力 アクロスエンタテインメントアップフロントプロモーション、インゴットエンタテイメント、エイベックスマネジメント、企画演劇集団ボクラ団義、サンミュージックプロダクションサンミュージックブレーン、マドモアゼル、ワンエイトプロモーション

2回回しとはいえ、たった4日間、全8ステージでした。
たった4日間だけのために、あれだけのクオリティのものを見せてくれたんだと思うとなんかもう感謝の気持ちまでこみ上げてきます。

私はS席が外れちゃってA席だったんですけど、最前でした。
S席だとメンバー別特典ブロマイドがついているため、S席高瀬さん◯枚まで、みたいに枚数が決められていたのかも。
その代わりかわからないんですが、前の方の席の人にはライブパートのときにランダムでレミゼラブル衣装のブロマイドが配られました。


あと、チケットがレターパックで届いてびびりました。


この「空想ペルクライム/ Les Nankayaru」という公演は、2部構成になっていました。
1部が舞台「空想ペルクライム」で、2部が生演奏ライブパートの「Les Nankayaru」です。
アルファベット読めないんで全然わかんなかったんですけど、これ「Les Misérables」(レミゼラブル)のパロディなんですね。観た後にようやく理解。

舞台パートとライブパートで時間は半々くらい、ライブパートの方が長かったかな?
合わせて2時間半ほどある公演だったので、19時開始の夜公演が終わるとなかなかいい時間。
ライブパートは舞台の内容と関連があるわけではなく、独立してました。

1部舞台「空想ペルクライム」のあらすじ

まず舞台パートの空想ペルクライムから始まります。
とある高校の高校2年生、2年D組の生徒たちが主役のお話です。

冒頭はイメージシーンのような、不思議なシーンから始まります。
椅子に座って並ぶ3人。インタビューを受けているかのようにそれぞれが受け答えをします。
どうやら、自分が幸せな瞬間について答えているようです。
裏ではテレビの星座占いの声が流れています。
そして、ウサギの被り物をした女の子が後ろで身支度をしています。

場面変わって、D組のホームルーム。
何でもないようないつもの朝。
一週間休んでいた男の子、柏木くんが学校に戻ってきます。
彼は母親が亡くなったため欠席していたのでした。
文化祭には出ない予定だったD組。
でも、普段はおとなしいグループの女の子・まっちゃんが突然、「文化祭、やりませんか」と言い出して……。

そんなこんなで、性格もバラバラ、共通点は帰宅部ってことくらいな有志9人が、文化祭に参加することになります。
みんなで文化祭の出し物考えて、放課後残ったり、再テストの勉強したり。
夜の学校の屋上に忍び込んで星を見たり、くだらないことしゃべったり、将来のこと考えたり。
青春のヒリヒリする感じや、眩しい感じがたくさん詰まってました。

舞台には学校用の椅子が人数分置かれていて、セリフのある人たち以外も、まるで学校のクラスのようにアドリブでお話ししています。
男女比は4:5で、ほぼ半々。
登場人物は、茶髪でギャルっぽいのに生徒会の女子とか、チャラそうなのにクラスの成績トップの女子とか、常にゲームやってる男子とか、彼女作る意味がわかんないとか言ってモテモテなのに誰とも付き合わない男子とか、なんかわけわかんないことばっか言いだすパンダのリュック背負った可愛い子(高瀬くるみさんのことです)とか。
ものすごくキャラ立ってて、みんなが好みすぎました。

登場人物&演者を軽く紹介

役名(俳優名)

・奈蔵なな(花奈澪)

ウサギの被り物をしている女の子。この子の説明はネタバレの方に回します。
本作のヒロインなんですが、舞台上では9割くらいウサギの被り物して演じてます。
だからセリフもほとんどないです。ほぼボディランゲージです。
ちなみにウサギの被り物は、あくまで客からの見た目という設定みたいです。
物語の登場人物たちには、普通の姿に見えているんですね。

自分が役者だったらこんな被り物して演技するの嫌だなあ……と見ていて思ったのですが、
何を隠そうこの奈蔵なな役の花奈澪さんが、この公演の構成・脚本・演出全て担当されてたんです。
いやあすごい。
まあそれはお話の外側の話なのですが、後から気付いていたく感動しました。
花奈さんは元宝塚歌劇団花組娘役。ハロプロ的に言うと、娘。舞台でお馴染みの汐月しゅうさんとも共演されてます。


・柏木裕也(白柏寿大)

本作の主人公的立ち位置。
母を亡くした少年。
父はブルーカラー、高校にも奨学金で通っていて、自身もバイトをたくさんしています。
普段から誰かと仲良くするタイプではないみたいですが、文化祭有志の代表を引き受けます。
陰のあるイケメンって感じです。彼のこともネタバレの方で。

「寿大」って書かれた団扇を持ってたファンの女の子が印象に残ってます。
ライブパートでは、また雰囲気が打って変わって素敵でした。
私が観た8/26夜公演のライブパートで、音響トラブルがあって、なかなかステージが始まらなかったんですね。
幕はもう上がってるからみんな舞台上でポーズ取ったまま動けないし、でも全然直る気配ないし、どうするこれ……。
ってときに寿大さんが、仕切り直しましょう!って飛び出していって、空気を変えてくれたんです。
かっこよかったですね。そして、このなんかやる高校メンバーみんな、良いチームだなと思いました。


・瀬名ささか(高瀬くるみ)

高瀬。
公式パンフレットの瀬名ささかちゃんの紹介を全文引用させてください。

「空想少女。いつも明るいけどつかみどころがない。常によくわからない妄想をしている魚座。無機質な空間が好き。一見すると、来るもの拒まず去る者追わず。でも追求したいことしか追求しない。さっぱりしている。好きな寿司ネタはサヨリ。」

これ、最高高瀬じゃないですか???
パンフレットによると、すべての登場人物に星座が割り当てられているんですね。
そう、高瀬って魚座なんですよ。
でも、他の登場人物と役者さんの星座は一致してるってわけではないです。多分高瀬だけが、役と本人とで星座が一致してます。
なんとなく、キャラ設定は高瀬っぽいなあなんて感じました。ややあてがきで、後は星座ごとの性格を各登場人物に当てはめているのかなと思います。星座占い大好きなのでドツボでした。
高瀬はサヨリ好きなのかなあ。

役としてはパンフレットの紹介通り、明るくて気さくで優しい良い子なんだけど、どこか掴めなくて、いかにもキャラ作ってそうで裏ありそうな感じもする。
でも素なのかな?どうなのかな?
まあささかちゃんだから、何でもありかあ、って思われてそうな子。
こういう女子いるよなあ、って感じですごくよかったです。……いやいないかな。

瀬名ちゃんも帰宅部みたいですが、なんで帰宅部なんだろう?と思いました。
瀬名ちゃん、家で何してるんだろう。
謎多き。好き。

よくよく読むと演じるのが難しそうな役ですが、さらりと演じているように見えました。さすが高瀬。
私が高瀬ちゃんの演技を見たのは『ネガポジポジ』という舞台が初めてで、これはプロ意識高い高瀬くるみちゃんが振り回されかき乱され動揺しまくるという最高の舞台なんですが、ある意味今回の『空想ペルクライム』の高瀬ちゃんが通常モードなんだろうなと思いました。
アドリブの多いこの舞台で、細かいシーン細かい表情までしっかり演じているのがわかり、とても素敵でした。


・宮園早織(宮島小百合)

クラスで一番頭良くて、男子平気でバシバシ叩くし女子の誰とでも仲良いし、かといってガリ勉ってわけじゃなくノリ良いし、つまりめっちゃ良いやつじゃん?
偉人の名言をドヤ顔で言うのが絶妙に似合う女の子。
めっちゃ良いやつ。
この早織ちゃんが赤本を借りてくシーンがめっちゃヒリヒリしました。うわあ高校生だ、みたいな。
演技の一言ひとことがナチュラルで、すごく好みでした。

公演終わって外に出たら、すぐ目の前の出口でご挨拶されててびびりました。
あと、その場で普通に写真とか撮ってらっしゃってびびりました。それハロプロだと7000円くらいするんすよ。
ライブパートの『ジッパー』がエロ可愛かったです。エロ可愛いけどやらしくない。絶妙なバランスでした。
かと思えばガブローシュみたいな少年役もいける感じ。振り幅すごいなあ。


・春原理沙(春花きらら)

美人。茶髪。ロング。ちゃらそう。
でも生徒会。友達想い。良いやつ。好き。
生徒会なのに文化祭有志をめっちゃ手伝うし、生徒会権限で屋上の鍵借りてきちゃうし、友達のためにちゃんと怒るし。
いやあ好きですね~。軽く書いてるけどマジ好きですね。

宝塚歌劇団花組娘役。花奈さんと同じですね。
ライブパートでもめちゃ美人だしめちゃ歌上手かったです。


・秋葉雪斗(紅葉美緒)

ずっとゲームしてる。髪結んでる系男子。良いよね。
苗字が「秋」なのに名前が「雪」なのは両親が離婚しているから。
いつも家ではゲームしたり2ちゃんを見ているらしい。
瀬名ちゃんと同じくおバカコンビで可愛かったです。
ちなみに紅葉さんも高瀬と同じく栃木県出身みたいです。栃木コンビでもある。

ライブパートでも大活躍でした。
女性陣にまじって可愛いパジャマ姿でノリノリで歌ってました。可愛かった。
かと思えばバックダンサーでジャニーズになったり。
チャラそうな見た目なのに、優しげな雰囲気が印象的でした。


・三吉重吉(吉田龍介)

大物になりたい系男子。メジャーデビューとかしたい男子。
テストはぎりぎり再テスト免れたり、意外と普通だったりする。そういうところを気にしてたりする。
宮園さんとは幼馴染。男女の幼馴染って最高ー!恋愛にはならない関係〜〜〜。
ムードメーカー的な役どころで、常に明るい良いやつ。
こういうキャラ好きだ―!

役柄的にも高校生感に溢れてたので、吉田さん年下かなあ!?とか思っていましたがそんなことはなかった。
役者さんってすごい。


・村長啓太(村長)

モテモテなのに誰とも付き合わない系男子。イケメン。
結婚はわかるけど付き合う意味がわからないという。イケメン。
イケメンでコミュ力あって、ってもうそのダブルコンボはお腹いっぱいですね。

役名が村長(むらなが)くんで、お名前は村長(そんちょう)さんと読むそうです。
ダンサーで振付師。ライブパートでは即興ダンスを披露されていて、むちゃくちゃかっこよかったです。
パンフレットで「いつかなんかやってみたいことは?」との質問に「モーニング娘。の振付」と書いてらっしゃってました。なんか嬉しかったです。
娘。とか、他のハロプロのグループとか、それこそ新セクションの高瀬とか、ご縁があればいいなあなんて思いました。


・松岡りん(松田実里)

絶対「まっちゃん」って呼ばれる。りんちゃんとは呼ばれない人。
この子が「文化祭、やりませんか」と言ったところから物語が始まるので、大事な人物ですね。
普段は大人しいグループにいて、クラスメイトのみんなにも敬語使って、真面目で気にしいで、性格の良さを感じます。人の悪口とか絶対言えなさそう。
ああ、こういう子クラスにいるよなあ、って子です。

ライブパートだとやばいっすよ。
え、まっちゃん!?みたいな。え、まっちゃん℃-ute好きだったの!?みたいな。え!?誰!?みたいな。
もう歌声素晴らしくて……。
MCの様子見てると、普段はムードメーカー的な性格なのかなあと感じました。
まっちゃんも、みんなの盛り上がりムードの中心にいたし、似合ってる役どころだったんだなあと。
まっちゃんがとても良い子だったので、逆に松岡さんの悪役見たいなあなんて思ったり。


・奈蔵さんの兄弟(森岡悠・平嶋夏海・竹石悟朗)

奈蔵さんの兄弟、日替わりの役どころです。
私が観に行った8/26昼公演と夜公演は平嶋夏海さんが妹役でした。

姉思いの良い妹。料理上手。八百屋でバイト。
八百屋でバイトってところがもう良い子だよね。GOOD BYE夏男の図書館でバイトしてる女の子的なね。
お姉ちゃんと仲良しで、お姉ちゃんの気持ちが全部わかるんですよ。
よくよく考えると、胸が痛くなるやつです。この姉妹だけで一本話ができちゃうくらいなんですよ。

観るまで平嶋さんを存じ上げなかったんですが、元AKB48の方でした。
ライブパートでは当時の公演曲をやったり。
普段は歌とかのお仕事は断っているそうで。めちゃエモいやつだったんですね。
終わった後に改めて聴いて、良い曲だなあと思いました。
アイドルっていいなあ。


・しんご先生(しんご)

先生。
面白いことやって、という無茶なアドリブを毎公演やっていたみたいです。やばいな。
基本的に良いやつしか出てこないこの舞台、先生ももちろん良いやつ。
生徒の悪事を見逃してくれたり、沖縄のアイスキャンデー屋をやりたいとかいう可愛い女の子(瀬名ささかちゃんのことです)の話を真面目に聞いたり。
良い先生だ。こんな先生いたらいいのになあっていう、まさにそれです。

ネタバレ

ネタバレというか、シリアスな部分からラストまで。

この舞台の特殊、特徴的なところが、生徒たちの中に、一人だけウサギの被り物をしてる女子、奈蔵さんがいるところです。
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こいつですね。
ウサギの被り物をしてて、見るから怪しいのに、劇中で誰もそれを指摘しない。
被り物をしてるから当然奈蔵さんはしゃべれないんですけど、誰もそれを指摘しないんです。
普通に同じクラスメイトとして接しています。
しゃべれないのに、みんなは普通に接していて、むしろ大事にされてるようで。

そして、母親を亡くした柏木君。
文化祭有志をやることになったのがきっかけで、奈蔵さんと柏木君の二人はラインをするようになり、まあ恋愛チックな雰囲気になってきます。

しかしあるとき、柏木君が不吉なことを言います。
四十九日の間は死んだ人の魂は近くにいるんだと。
舞台上には黒板があり、シーンが進むごとに日付も書きかえられていきます。
舞台冒頭の最初の日は9月22日、彼のお母さんが亡くなったのはおそらくその一週間前、そして文化祭を行うのは11月の3日と、4日。
計算すると、11月3日が彼のお母さんの四十九日になります。

文化祭の前々日、11月2日。教室に置き忘れられたノートを奈蔵さんは見てしまいます。
それは柏木君の忘れ物のノートでした。
戻ってきた柏木君が、乱暴にそれを奪い返します。
心配そうな様子の奈蔵さんに、柏木君は「大丈夫だよ、ほんとに死んだりしないから」と。
何が書いてあるかは観客側にはわからないんですが 、パンフレットによると、このノートには遺書が書かれていたようです。

そして翌日。
つまり文化祭の前日。
珍しく奈蔵さんがホームルームにいません。
柏木君が、置かれたままの誰かのノートに気付き、中をめくります。
それは、奈蔵さんの日記でした。
日記には奈蔵さんの柏木君への気持ち、後悔、恋心が書かれていました。
柏木君は日記をめくり続けます。

『だから、私は、友達の悲しみが半分になったらいいなって思っています。声もかけてあげられない友達でごめんなさい。だから、半分こです』





ホームルームが終わり、舞台から全員がいなくなったその後、知らない女の子が舞台に一人現れます。
冒頭のイメージシーンのように、まるでインタビューを受けているように喋ります。

「私、ちっちゃい頃に病気しちゃって声帯がないんで、うまく喋れないんですけど、妹だけは私の気持ち、なんでもわかるんですよ。
一つだけ願いが叶うなら、ですか……ウサギになりたいです。」

ウサギは生まれつき声帯がなく、しゃべれない。
変な目で見られることもないし、ちやほやされて、ずるいですよね、とその女の子は言います。
だけどウサギも生命の危機を感じたりすると、喉をぎゅーっと絞って泣くんだと。
涙を流す女の子。

「ってか、普通に喋れてますよね、おかしいな、喋れないんですよ普段、これ夢かなあ、変ですよね、面白い……」

そのとき窓の外で、何かがぼたりと大きな音を立てて落ちます。
窓が不吉に赤く光ります。

「あ。」

女の子がそう言って、テレビの声が流れます。



「昨夜未明、東京都在住の17歳の女子生徒が自宅マンションの屋上から……」



チャンネルがそこで切り替わり、冒頭と同じく星座占いの明るい声が流れます。


ここで唐突に幕が下り、エンドロールが流れます。
第1部はこれにて終了です。



感想

キラキラまぶしく切ない高校生学園もの、の中に離婚とか金銭的な格差とか障害とか死とか、高校生がぶち当たりがちな問題がヒリヒリと置かれていていいスパイス、いい塩梅だったなと思います。
なんか小難しく書こうとしちゃったけど、みんなキャラが立ってて面白かったです。
「なんでもないシーンを丁寧に書きたい」「なんでもないシーンの中にあるカタルシスや切なさみたいなものを取り出して描きたい」という、演出への熱が伝わってきました。
アイスキャンデー屋の話、付き合う理由がわからない話、自分が普通すぎるのが嫌な話、毒の花とちっぽけな悩みの話……短い時間の中で小さな話がたくさん描かれていて、どれも魅力的でした。青春ってこういう小さなキラキラの繋ぎ合わせかもしれない。

そして最後はほんと、唐突に終わります。
インパクト凄かったですね。
初めて出てくる女の子だけど、ああこの子は、ウサギの被り物の中の子だ、ってわかるんですね。
彼女はしゃべらなかったのではなく、しゃべれなかったのだと。
ウサギの被り物をしていた理由もわかるので、そういう演出力が素晴らしかったなと思います。
また、物語の外側の話にはなっちゃいますが、一人の演者として、あの被り物をずっとしながらそれに耐えて演技をして、役柄としてもなかなかキツいところを脚本演出の花奈さんが自ら演じるというのは凄まじいなと。
もしもあと倍の時間があれば、奈蔵さんと柏木君の二人ともを、全員で助ける筋書なんてのも出来たのかなあとか思います。ハッピーエンド大好きなので。

とにかく思ったのは、このなんかやる委員会っていう企画が素晴らしすぎて、このまま花奈さんが全て背負うようなやり方では続かない、でも絶対続けてほしいなと思ったんですね。この試みそのものが素晴らしくて。

ツイッターのレポを読んだのですが、高瀬くるみちゃんが千秋楽最後の挨拶で、来年も呼ばれるように頑張ると言ったそうです。
可愛くないですか?
この凄まじい、この企画そのものがそれこそ文化祭みたいな、そんな短い夢のような舞台を指して、来年も呼ばれるように頑張る、って。
花奈さん倒れちゃいますよ。鬼か高瀬。好きだ。
まあ、「倒れてもなんかやる」とララランドの歌詞を変えて花奈さんも歌ってらっしゃったし、もうこれはね、ぜひやってほしいです。
高瀬を呼ぶとかは置いといても、また「なんかや」ってほしいなと強く思いました。

ここが最高高瀬くるみちゃん(1部)

高瀬最高8連発いきます。

①パンダリュックの高瀬くるみちゃん

みんな小道具の学生カバン持ってるんですけど、高瀬ちゃんだけパンダのリュックなんですよ。Pandaって書いてあるパンダ柄のリュック。
明らか背負いなれてるんですよ。多分私物ですね。最高。
どうやらモーニング娘。小田さくらちゃんのブログで以前言及があったみたいです。これっぽい感じしますね。

たまたまそこを通っていったハロプロ研修生の高瀬くるみちゃんのリュックに
「Panda」の文字。
リュック自体もパンダの顔の形
なにゆえパンダ?小田さくら|モーニング娘。‘17 天気組オフィシャルブログ Powered by Ameba

②空想少女だよ!高瀬くるみちゃん

瀬名ささかちゃんは空想大好きみたいで、意味わからないことばっかり言うんですね。ハイ可愛い。

足利義満だよ!高瀬くるみちゃん

屋上には足利義満がいると言いだすささかちゃん。
ささかちゃん、坊主頭が好きなのかな!?

④誰にでも気さくだよ!高瀬くるみちゃん

男子とも女子とも気さくに話すんですね、ささかちゃん。
まっちゃんとも奈蔵さん(ななちゃん)とも、仲良くしゃべる。
ぶっとび空想少女なのに良いやつなんですよ。
ささかちゃんの名言書いときますね。
「友達になりたい人とはね、友達になろうって思うんじゃなくて、初めから友達だったみたいに接するんだよ。」
「あ、出過ぎたマネーロンダリングだったらごめんね。」
「空気は読むもんじゃないよ、吸うもんだから大丈夫!!!!」

おバカキャラ最高!高瀬くるみちゃん

なんとささかちゃん、おバカキャラなんですよ。はい最高。

⑥沖縄のアイスキャンデー屋さん!高瀬くるみちゃん

進路調査票出さないで、沖縄のアイスキャンデー屋さんになりたいとか言うささかちゃん。可愛い。
ささかちゃんは何になるんだろう、そして高瀬は何になるのかなあ、なんて思いました。

⑦アバウトだけど感動したよ!高瀬くるみちゃん

8/26昼公演で、最後の挨拶担当が高瀬ちゃんでした。

高瀬ちゃん細かいところまで気にしたいタイプなんだね!可愛い!

2部ライブパートのセトリと感想

自分の記憶と色んな方のレポを参考に。
8/26公演バージョンです。

1.Another Day Of Sun/ララランド(全員)
2.ジッパー/NMB48(花奈・宮島・森岡or平嶋)
3.SHALL WE LOVE?/ごまっとう(高瀬・松田・春花)
4.青春アミーゴ/修二と彰(白柏・吉田 バックダンサー紅葉)
5.パジャマドライブ/AKB48(TeamB)(花奈・紅葉・平嶋)
6.夢破れて/フォンティーヌ(春花)
7.乞食たち/ガブローシュ(昼高瀬・夜宮島)
8.プリュメ街~心は愛にあふれて/マリユス・コゼット(白柏・花奈)
9.オン・マイ・オウン/エポニーヌ(昼花奈・夜高瀬)
10.One Day More/レミゼラブル(村長除く全員)
11.村長ソロダン
12.人生はSTEP!/℃-ute(花奈・宮島・高瀬・松田・春花)
13.Believe/嵐(白柏・紅葉・吉田・村長・しんご)
14.夢/THE BLUE HEARTS


ちなみに平日公演では微妙にセトリが違ってます。
また、レミゼ曲はほとんど回ごとにメンバーが変わります。たった四日間の公演期間で回替わりってもう凄まじい。
ちなみにちなみに、開演前のBGMも、ネトゲ廃人シュプレヒコールとか、バニラソルト(堀江由衣)とか、シアターの女神とか、Do it Now!とか、個人的に好みのものばかり流れてました。
これ花奈さんのセンスなんでしょうか。最高だなあ。

ここが最高高瀬くるみちゃん(2部)

①高瀬くるみちゃんのララランド

黄色のドレスがめちゃにあってて可愛かった、、、。
高いステージで堂々歌う姿が素敵でした。
いやもうララランドってやっぱいいな、最高だなって思いましたね。男女ペアのダンスというのもハロプロではなかなか見られないし、新鮮でした。

②高瀬くるみちゃんのSHALL WE LOVE?

まさかごまっとうやると思わないじゃん?
上手後方から「Baby Baby Baby SHALL WE LOVE? 」って出てくるんですよ、高瀬が。いや3人で出てくるんですけど。最高。
高瀬はあややパートでした。もうね……ドライビングですよ。
まさにこの選曲はハロコンでしたね。
8/26の夜公演のとき、入りのリズムが崩れちゃったんですけど、高瀬が何事もなく立て直しててイケメンでした。かっこいい。16ビート刻んでいこう。

③高瀬くるみちゃんの人生はSTEP!

もう、選曲が良すぎる。
生演奏の人生はSTEP!が聴けるって、ここはコットンクラブですかと。
高瀬は岡井ちゃんパートでした。ああ素晴らしい。
セクシーな感じに決めてたんですよ、高瀬ちゃん。可愛いですよね。
かなり難しい曲だと思うんですけど、全然必死感ないんですね。
今思うと、お姉さんたちについていこう、セクシーに頑張ろうという気持ちも強くあったのかもしれません。
研修生では最年長のくるみんですが、今回の公演では最年少でした。子供っぽく見えないように、みたいな気持ちがあったのかも。

④高瀬くるみちゃんがジャニーズJr.

いやほんと、びっくりしました。
青春アミーゴの途中でバックダンサー組が登場するんですけど。
男性陣に交じって一人高瀬がいるんですよ。え、ジャニーズJr.!!!
最高過ぎましたね。
これ平日はこんなにバックダンサーいなくて、高瀬もいなかったそうです。良いもの見れました。

⑤高瀬くるみちゃんのレミゼラブル。ガブローシュ、そしてエポニーヌ

ミュージカルが好きな高瀬ちゃん。ハロコンMCでレミゼの曲を披露したそうですが、まさかここで歌っているとは。
レミゼラブルは回替わりで役を替えていたそうで、私が見た8/26昼はガブローシュ、8/26夜はエポニーヌでした。
体格や声質もあいまって、少年役が非常に似合っていました。
ガブローシュはフランス旗を振っていました。もうね、高瀬がBRAND NEW MORNINGだよと。

そして、エポニーヌ。
ハロプロでミュージカルや舞台といえば田村芽実ちゃん、めいめいのことを思います。
いつかエポニーヌを演じたい、と言っていためいめい。
昼公演を見ながら、ここにめいめいが出ていた可能性もあったのかな、なんて思いました。
夜公演のくるみちゃんのエポニーヌを聴きながら、その思いはさらに強くなりました。
高瀬くるみちゃんのエポニーヌ、素晴らしかったです。透き通るような歌声、軽やかかつ伸びやかな歌いぶり。あれを数百人くらいしか聴いていないのはもったいないです。
奇しくもめいめいとくるみんは同い年。一人はハロプロから出て、一人はこれからハロプロでデビュー。
いつか二人が舞台上で交わればいいな、なんて。

新セクションへの気持ち

高瀬くるみちゃんは"新セクション"でのデビューが決まりました。
新セクションって、なんだろうと。
そこではアイドルの高瀬くるみちゃんが見れますか?と。

だってそりゃ、高瀬くるみちゃんはとても演技がうまいですよ、歌が上手ですよ。
それでも演劇の世界でなく、ハロプロ研修生の道を選んだってことは、アイドルをやりたいってことなんじゃないですか。高校卒業しても、ハロプロ研修生を続けることって、ものすごく強い意志が必要だったと思います。

なのに、なのに普通に舞台仕事って、どうなんだろう?
そりゃ、演技を見られるのは嬉しいけど、それってアイドルなのかなあ?
こんなに可愛く歌って踊れる人が、アイドルをやれないなんて、おかしくないのか?

そんなもやもやを抱えて、今回の空想ペルクライムを見ました。

そして、
「ああこれは、これは私の理想の高瀬くるみちゃんの活躍の仕方だ!!!」
とアツく感動しました。

演技あり、歌ありダンスあり、ミュージカルあり。

確かに、ハロプロのグループのメンバーとしてデビューすると、どうしてもグループのスケジュールが優先され、個人での舞台仕事はなかなか難しくなるのではないかと思います。

だけど、これだけ演技が出来る人を、成長の余地がある人を、枠にはめ込んでしまうのはどうにももったいない。

だからこそ新セクションが、「ハロプロのアイドルでありながら、演技も極めていく」というマルチに素晴らしいものになればいいなと。
この「空想ペルクライム/ Les Nankayaru」は、図らずも"新セクション"への希望を持たせてくれるものとなりました。
本当に、観に行けてよかったです!!!!!!

こんな素敵な、全ての要素が詰まった熱い舞台で、高瀬くるみちゃんを見られて幸せでした。

おわりに

最高高瀬!!!!!!

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