愛を確認しちゃう

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十分なほど幸せ

『夢見るテレビジョン』を観てきました感想!

アンジュルム主演の舞台、夢見るテレビジョンを観てきました。

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高瀬くるみちゃん目当てに。
おっと。

夢見るテレビジョン、良い舞台でした。
観劇中、何度も目に涙が浮かびました。
そして笑顔になりました。
お馴染み和田俊輔さん作曲の素敵な劇中歌も、最高に良かったです。
良い音楽は全てを救いますね。
2回観ました。感想いきます。

感想(全体的に)

アンジュルムの舞台を見るのは、スマイルファンジーぶり。
アンジュルムの去年演じた舞台『モード』の評判、というよりいまいちな噂、を聞いていたのでアンジュルムの昭和シリーズには不安感を覚えていました。

でも、夢見るテレビジョン、めちゃ良かったです。

開演前から、セットに置かれた大きなテレビにどきどき。
BGMにそわそわ。
開演、BGMが明るいものに切り替わり、通路に高瀬と石井杏奈ちゃんのザ・カシューナッツが現れる。この2人は今回の舞台の解説、語り役。そして何でも屋さん。
しかし、この舞台の難に気付いてしまいます。
常に左右対になり登場するザ・カシューナッツ。これじゃあ石井杏奈ちゃんが見れない!!!
だって高瀬を見ているから!!!

……高瀬のことは一旦これくらいにします。

舞台の始まりを飾る、華やかなテーマ曲『夢見るテレビジョン』。聴いていてまるで、ディズニーランドに来たような気分になりました。豪華。曲がめちゃめちゃ楽しくて良い曲。3、2、1、キュー!
みんなが歌ってみんなが笑っていれば、もうそれが最高。

ミュージカルの良いところは、素敵な楽曲をハロメンが何曲も何曲も歌ってくれるところだなあと思います。
それだけでももう、元取れちゃうなあって気持ち。
今回主役、出番も多く歌唱も多かったかみこの歌声は、透き通っていて聴いていて心地よいです。
ソロパート大好きなので、みんながみんなソロ、ユニゾンはほぼサビだけ、誰がどこを歌ってるかわかる曲を聴けるのがとても幸せでした。

特に好きな歌。『夢』。
夢、私には夢がない、と花子が歌うところ。
そして、テレビに夢を見つけるところ。
その後に若者組4人で歌う夢がすごく好きで、泣きました。
かみこ、ももにゃ、あやのちゃん、結ちゃんの4人はアンジュルムとしても若者組で。
私には夢がある、僕には夢がある、と熱く歌うシーンは感涙ものでした。
みんな苦労しているけど、夢があるから、頑張っていくんだと。
花子が屋上にいるシーンで花子に何かあったんじゃ!?と焦ってみんなで止めに行くとことか、病院にお見舞いに行ったりとか、かみこが土下座するところでみんなで土下座したりとか、、、
仲間っていいなあ😭😭😭
若者、仲間、夢。
ありきたりですけど、だからこそシンプルに心に刺さって、アンジュルムとも重ねたりして、最高でした!!!

物語の途中で、花子が、女を捨てた池神Pを見習って自分もスカートを全部捨てて着なくなるんですね。
そこのところ、観ながら正直「ん?」ってなっていて。
同じやり方でいいの?
女を捨てて、男と同じになって、池神Pみたいになって、それで良いの?
女が女のまま、花子が花子のまま、輝けるのが理想じゃない?と。

まあ、個人的な考え方の問題かなー、物語としては池神Pを慕ってることの表現っていう意味で正しいのかなー。
なんて思って観ていると、その後花子は、自分は女のやり方で、女の考えで企画しよう!と思うようになります。おお。素敵。良いね。

あと、お気に入りのシーン。
「遊びじゃないから本気出さないんですか、仕事だから挑戦しないんですか!?」
と、花子が池神さんらに食ってかかるところ。(確かこんな感じのセリフ。うろ覚え)
このセリフが本当に身に沁みました。聞いてますか事務所。
観終わった後に、同意得られないだろうなと思いつつこのシーンのところをおたくさんらと話すと、みんな意見一致でした。思いは一つ。聞いてますか事務所。

生放送場面のドタバタはよくまとまってました。
あれ、とっちらからずにきちんと面白くしたのはすごい。演者の力。
テレビに映る長介くんが、舞台にパターンと寝転がるシーンがあるんですけど、あんな可愛く寝転がる男がいるか!?ってくらい可愛かった。

そういえば、なっきぃの演技を生で見るのは初めてでした。SICKSとかのイメージがあり、初めて感がなかったです。舞台に立っていても、なっきぃと思う瞬間がなくて。ダンスしてるときに、あ、なっきぃだ。上手すぎる。って気付くほどでした。なかなか奇怪な役どころだったと思うんですが、上手い、上手いです。上手いとか下手とか思わせない、役を役のまま伝える演技というのが芝居の巧さだと思っているので、なっきぃすごいなって、今しみじみと思います。

良かったところを細かく

この舞台、細かく細かく良いなって思うシーンがたくさんあったので、列挙していきます。


・かみこ!かみこ!かみこ!君こそスター!

かみこの朝ドラ感がすごかった。
朝ドラ主演の女優さんの、まだ何者にも染まっていない感じ、あれをかみこからずっと感じました。しかも相手役の長介くんが船木結ちゃんですよ。千葉雄大か!?マジで朝ドラか!?みたいなね。
かみこがアドリブするシーンで、いつもむろに頼んで考えてもらっていたそうなんですね。で、酔っ払いの真似みたいなアドリブをむろが提案したら、それをかみこは拒否ったそうです。
や、普通にやりたくなかったのかもしれないけど、もしかして役のこととか雰囲気とか考えて断ったのかなあと思ったり。
なるほど、かみこをエースにしたい、っていう気持ちはすごくわかる、すごくわかるよって歌を聴きながら、演技を見ながら思いました。

・りなぷーとおじさんの親和性

気弱な胃痛持ちの早乙女制作部長役が、まさかの当たり役。すごく似合っていました。
りなぷーのこれまでの舞台で一番セリフが多かったそう。確かに良いシーンが多かった。
池神Pとか花子とか、他のキャラクターは、あんまりバックボーンがわからないんですよね。
でも早乙女部長は、エリート家系の中で自分だけ、海のものとも山のものともしれないテレビ業界に入った。そんな一言のセリフがあるだけで、色々早乙女部長の過去を想像してしまう。
変わり者と言われながら、家族にも否定されながら、エリートの道を捨てて、テレビに夢を見たのかなとか。
とか考えると、早乙女部長めっちゃアツい。
それに、負い目があったとはいえ、まだ若く、女で、しかもアルバイトの花子の元にお見舞いにやってきて。辞めようとする花子を「君はまだ何もしていないじゃないか」と引き止めて。ディレクターをやらないかとチャンスをくれる。早乙女部長素敵すぎる。しかもりなぷーだよ。素敵。
リリウムやスマイルファンジーの脚本演出の末満さんがりなぷーに向けて放ったという「頼むから演技してくれよ」という言葉が、ずっと脳裏にあるのですが、早乙女部長は全然女に見えなかったし、むしろきちんとおじさんみを感じました。素敵な演技でした。

船木結という才能

結ちゃんやで!
結ちゃんがおるんや、ハローは無敵や。
ずっとそんな気持ちになりました。
結ちゃんの演技を見たのは今回が初めてでした。
『夢』を歌うところの結ちゃんが、ほんとかっこよくて。
花子のために怒る結ちゃん、いや長介くん、まっすぐで、まさに「結ちゃんやで!」って感じでした。
長介くんという役を結ちゃんが演じるのはなかなか大変だったと思うんですよ。だってあまりに可愛すぎる。しかも結ちゃんちいちゃいすぎて男物の服もダボダボでした。
でも帰り道に何かの看板の千葉雄大を見たら同じくらい可愛かったんで、全然アリだなって思い直しました。
かみこにスター性があるように、結ちゃんもまたスターなのだと。今回の舞台で改めて思い知りました。

・我らジャンヌとあやちょ

池神Pソロの『鬼のプロデューサー』。
池神Pの無慈悲さを伝える恐ろしい歌詞の中で、不意にこんな歌詞が出てきます。

ジャンヌダルクのように 天の声を聞いたの
『迷わないでこの道を進みなさい』」

力強い声で歌っていた池神Pが、ここを歌うときだけすごく優しい声になります。まるでここだけ、あやちょかのように。

ジャンヌダルクといえば、あやちょが主演した『我らジャンヌ』。あやちょが稽古から逃げ出したいとまで思った、我らジャンヌ。
そもそも我らジャンヌと夢見るテレビジョンの脚本演出は違う方だし、特にストーリーでこれ以上ジャンヌダルクに触れることはありません。
だけどあやちょにとって大切なジャンヌという存在、その人のことをあやちょが別の舞台で歌うのは、なかなか感じ入るものがありました。
また、池神Pがここまで仕事に必死になる理由ってなんなんだろう、って考えたときに、「ジャンヌみたいに天の声を聞いた」って言われたらそれでもう納得しちゃうよね。っていう。
ちなみにサントラでもちゃんと、ここの部分だけとても優しい声になるので聴いてほしいです。

弱々しかったジジ、ずっと迷っていたジジは、演技が大好きになり、後輩も守るべき人もたくさん増え、誰かに憧れられ誰かを導く立場を演じるまでに成長していった、という意味で続編と言えるのではないでしょうか。なんつって。

・ここが最高高瀬くるみちゃん!

ここが最高高瀬くるみちゃんのコーナー!!!

ザ・カシューナッツだよ!高瀬くるみちゃん!

ザ・カシューナッツ
初代ザ・カシューナッツはあの伝説のやなふなコンビ!
高瀬と石井杏奈ちゃんは2代目!
アフタートークでは初代からのダメ出し、高瀬と結ちゃんで軽妙なトークもあったそうです!!!見たかった(>_<)(>_<)(>_<)
動きも声もそっくりで可愛かった、ザ・カシューナッツ

机を片すよ!高瀬くるみちゃん!

暗闇の中で高瀬と石井杏奈ちゃんがセットの机を片すんです。可愛いね!!!

ナースだよ!高瀬くるみちゃん!

ザ・カシューナッツとして歌った後、高瀬と石井杏奈ちゃんが「早替えだったのよ!!!」って息ハアハアさせながらナース服になって出てきます。
2回目観たとき、高瀬がナース服の中心のチャックを上げながら走ってきて、もう大変でした。
だってナース服がそういう構造になってるとは思わないわけですよ。チャックを上げて出てきた瞬間に、「あっ、これは、コスチュームプレイじゃん!?」って冷静に考えてしまってやばかった。椎名林檎です。椎名林檎だ、高瀬が、椎名林檎、と頭をずっとぐるぐるしてました。


椎名林檎 - 本能

スチュワーデスだよ!高瀬くるみちゃん!

高瀬の身長では、一生出逢えることはないと思っていました……。
スチュワーデス・高瀬くるみ。
でも、出逢っちゃった。
新宿の奇跡。

クロールだよ!高瀬くるみちゃん!

『夢見るテレビジョン』の歌詞の「荒波かきわけスイスイ進めば」ってところで泳ぐ振り付けがあります。そこの高瀬がすごい。クロールっていうか、自由形。どこの海で鍛えてきたん!?っていう、豪快な水かき。高瀬は泳げるのかな〜。

アドリブだよ!高瀬くるみちゃん!

生放送コントのときに、早乙女部長の真似して右手と右足が同時に出る動きをしてた高瀬ちゃん、可愛かった。

挨拶可愛い!高瀬くるみちゃん!

あやちょが舞台の最後に、この後はスリーミニッツショーがありまーす、とかって挨拶をするんですが、その間指をスリーにしたり腕をくねくねしたり動いてお知らせする高瀬くるみちゃん可愛い。高瀬くるみちゃん、舞台終わった後、結構フリーに動きがち。可愛い。

・月丘万寿美さん好き。

好き。お嬢さん、って花子のこと呼ぶとこ。その後きちんと名前で呼ぶとこ。歌にプライド持ってるところ。なんだかんだ大人で、大人の対応をするところ。全部大人。好き。

・むろの出番が少ないとアンケートに書いた観劇1回目。そして2回目では……

月丘さんがめっちゃ好きで、でもやっぱり出番が少なかった。むろが割りを食ってる舞台だと思った。それで、1回目を観終わった後にアンケートに書いたんです。むろの出番が少ないと。

2回目観にいったら、なんということでしょう。

むろが、うるさかった。

あれっ!?
ええっ!?

ってくらいアドリブ増えてた。
むろだった。もう、むろと月丘さんが1:1くらいの比率だった。
収録が終わったのでアドリブゴーサインが出たんじゃないか、という話を聞きました。
それにしたって!
難しいんですよね、これはもうさじ加減で好みの問題なんですけど、もう少し月丘さんでいてほしかった。
でも、むろは楽しいのが大好きだもんな、みんなが笑ってくれることが、むろの幸せだもんな……。そうだよな……好き……。

だからやっぱり、むろの出番が少ないのが良くないと思う。むろがもっと出番の多い役ならば、月丘万寿美さんが便利なだけな役でなく、もっと骨のある役であれば。むろだってダンスする暇はなかったと思う。

それに、出番が少ないからって小さくまとまっちゃうようなむろなら、好きになってないよね!

次の舞台はむろ主役で行こーぜ!
決まり!

・まあちゃん、ヒール無し

男役の面々はヒールのある靴を履いてました。もちろん女性陣も履いてるのでそれより高くなるようにしないといけないんですね。
でもまあちゃんだけが唯一、ヒール無しの靴。なのに誰よりも長身。ベリーズ最高!!!

なっきぃのダンス

今回は明智先生という脚本家の役どころなんですが、そこはなっきぃ、ダンスがうまい。
『夢見るテレビジョン』で位置的に高瀬の隣で踊っていたので、比較するように観たのですが、簡単な手の動きすら見惚れる上手さ。℃-uteってかっこいい。

・もっと盛り上がりたいシリーズ

もっと橋場剣一郎と月丘万寿美の恋愛要素で盛り上がりたい

剣一郎さんが怒ると、女として諌めにくる月丘さん。
ナチュラルに剣一郎さんに触れる月丘さん。
ナチュラルに剣一郎さんのネクタイを直す月丘さん。

えーなんなん!?橋場剣一郎と月丘万寿美って付き合ってるの!?!?!?

まあ物語的にも付き合ってるって感じではないけど、大人の男と女って感じで雰囲気すごく良かった!

それに、むろりかこですよ!むろりかこ!!!
加入当初こそむろりかこ全盛だった記憶がありますが、最近はまあ、りかみこだなんだと浮ついて……。
むろりかここそ原点ですよ!原点!!!

もっと橋場剣一郎とみちるの麗しき師弟関係で盛り上がりたい

田舎に帰りやがれ!と剣一郎さんがみちるに言うシーンで、高知の風景が蘇ります。いや実際、高知には行ったことがないのでわからないのですが、空想の高知の風景が蘇りました。
デビューできるかわからないと言われながらも研修生に入った川村あやのちゃん。そしてデビューが決まり、アンジュルムへとやってきた川村あやのちゃん。田舎に帰りやがれ!なんて言葉は、あまりにも合いすぎている。

剣一郎さんは、みちるを無下に扱ってるように見えて、自分の持ち場は誰にも譲れない、でもみちるにだけなら、と誰よりも信頼していたり。
ちゃんとみちるにデビューの場を与えてやったり。アクシデントきっかけだけど。
みちるも、すごくひどい扱いされながら、誰よりも剣一郎さんのことが大好きなんですよね。
熱い。なんて熱い。麗しい。もっと、もっとここは騒がれるべき。

・池神Pが花子を検査入院させたシーンについて

良かったところを書いてくって言ったのに最後に不満を書くやつ。
ストーリーの中で、どうなのかな?って思うところが一個ありました。

池神Pが花子を"検査入院"させ、花子は自分の企画したスリーミニッツショーのディレクターから降りることになる、というところ。
あれは「池神Pは自分のためならどんな手段も使う」って話にするなら、それはそれで良いのですが。
花子が戻ってきたときの池神Pの対応は、優しかったように思います。グッドニュースがある、1コーナーのディレクターをやることになったわ、と花子に伝えるところとか。あのままディレクターをやっていたら花子は駄目になっていただろう、というようなことも池神Pは言っていました。
本当に策略だったのかなあ?と。

例えばもっとシンプルに、
「企画書の作成と日々の業務で疲労困憊し、倒れる寸前にまで無理していた花子。その様子を知っていた池神Pは、花子に無理やり検査入院を命じる。花子は自分はまだやれると思い、池神Pは自分をまた貶めようとしているのだと憤る。その後、早乙女部長がお見舞いにやってきて、池神くんが君のことを心配していた、と花子に伝え、池神Pの真意と優しさを知る。」
ちゃんちゃん。
みたいにした方が、池神P最高のキャラになるのでは???って思った。
検査入院のくだりだけ、なんだか池神P、普通に嫌な人に感じられてしまうので。
実は過労だった花子、それを案じる池神P、でも言葉には出さないし花子に言っても聞かないのわかってるから検査入院無理やり命じちゃった☆さすが池神P、横暴だなあ☆くらいの話が良かった!もはや願望!

おわりに

高瀬目当てに見に行った舞台、久々にじっくりとアンジュルムを見られて、アンジュルムの歌を聴けて、とても楽しかったです。
普段のライブでは、やっぱりあやちょ2期3期が主軸なのかなって思うのですが、舞台では『夢』を歌ったように、かみこたち4期以降のメンバーがかなり目立っていて。とても新鮮な気持ちでした。
アンジュルムを、スマイレージの延長として見ていた気持ちがあり、だからこそもやもやがずっとありました。
でも、かみこかっさーあやのちゃん結ちゃんの『夢』を見て、延長だけではなくて、そろそろアンジュルムアンジュルムとして見るときなのかな、と感じました。

次はむろ主役でやろーね。
んじゃまた来年!