愛を確認しちゃう

愛を確認しちゃう

十分なほど幸せ

タイムリピート(TR永遠君)を観てきたよ感想

TR永遠君こと、舞台「タイムリピート〜永遠に君を想う〜」観てきました。
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ストーリー的に何を言ってもネタバレになる、のでおとなしくブログにさっぱりと感想を書きます。
一回しか見てないので正確性はご容赦。

感想の中で、役というよりは演者本人について、特に愛香ちゃんについて、書くところが多くなりそう。
イムリピートを見終えた今になって『気絶するほど愛してる!』を見て、また思うことがあったのでそれも途中で。
後半からめっちゃネガティヴになるので、真ん中くらいまででいいかもしれないです。
とりあえずいきます。

前振り的な

Juice=Juice単独のイベントを見るのは、4年くらい前のトーク握手イベが最初で最後で、かっちりとお金を払うイベントは何気に今回の舞台が初めてでした。

とはいえ、Juice=Juiceオタクの方々のツイートをよく眺めているので、非常に身近な感じ。

目当ては高瀬、および高瀬一門。
初回観劇はストーリーを追うことを基本としてるので、全体を見てました。


明るい感想 〜全体とメンバーについて〜

セットはさっぱりとしてましたね。前回全労済ホールで見た夢見るテレビジョンのセットが良かっただけに、ちょっとあまりに簡素すぎました。内容が良いからどうこうとかいう言い訳は良くない。セットもかっちりしてほしい。

ストーリー思ったより良かった。
飽きることなく、高瀬たちを目で追う余裕もなくストーリーを追っていたので、中身のある物語だったなと思います。あれが伏線だったのか!みたいなのもいくつかあって、もう一度見たいという気持ちにややなりますね。

まなかんの刺々しい演技。いいですね。
こんなにトゲを感じる女性キャラ、ハロプロ舞台では初めて見たかも。

高瀬と前ここがイケメンでしたね。
前ここは思ったよりセリフが少なくてちょっと残念。ただとにかくイケメン。舞台の中では性別に言及がなかったけれど、あの格好は流石に男性なんだろうか。空手を披露してて可愛かった。
高瀬と前ここはセリフ自体そこまで多くないけれど、アドリブ王の高瀬が前ここと何度もアイコンタクトをしているのが目の端に見えました。多分この2人だけずっと見ていても飽きない気がする。台本には書かれない世界を高瀬がきっちり演じ、それに前ここも付いて行っていると思う。
あと高瀬くるみちゃんのくっ殺感がたまんないよねっていう。うん。はい。深くは書きませんが。

もしかすると、ユハとみいみの方が高瀬前ここよりセリフは多いくらいだったかな?
2人は初めての舞台ということで、コンビのように可愛らしく、明るく、そして物語も支える役、特にみいみは役割を持つ役だったので、良いデビュー戦だったんじゃないかなと思います。

桃々姫はもうすごく良き。ボイパしてるテル。安心感がすごい。一応、高瀬一門の最年少なのに。あのオレンジの作業着が似合っていて、また踊りだすとむちゃくちゃイケメンで。若い男の子でした、完全に。本当に桃々姫は最高。

ゆかにゃ。
物語の途中、旦那持ち子持ち(2人)であることが明かされるゆかにゃ。ここがまさに物語のクライマックスですね。まさか2人も。ゆかにゃの年齢からしてまだ幼い子らでしょう。そして旦那と子供2人がいて、こんな過酷な任務のキャプテンやってるわけですよ。出来女。最高。
ってか子供2人産んであんなに綺麗なんだよねゆかにゃ……素敵……。
家族がいることをクルーたちにはずっと黙ってたわけですね。
こう、結婚指輪を、指輪をどうしたでしょうね、ゆかにゃはね。持ち歩いているのか、それとも船には持って来ず、置いてきたか。
……持ってくるでしょうね、ゆかにゃなら。懐にね、持ってるんでしょうね。
つい、ゆかにゃガチ恋の心が噴出してしまった。

ざっくりあらすじと結末

幼少期のトラウマと孤独な日々から、いつも周囲に対しトゲトゲとしていたルナ。
突如彼女らの乗った宇宙船は、小惑星に衝突してしまう。そして死ぬ瞬間、ルナは「タイムリピート」する。
イムリピートをして混乱に陥るルナに対し、ソーマは優しく語りかけ、普段対立してばかりだった彼女に対し、疑うこともなく協力する。そう、ソーマの研究分野こそが、タイムリピートだった。
ルナは何度もタイムリピートを繰り返すうちに、自分がこれまでひどい振る舞いをしてきたにも関わらず、「仲間」だと言ってあたたかく接してくれるクルーのみんなやソーマの優しさに触れ、みんなを救いたい、という気持ちになる。
が、なんとルナ自身が帝国軍のスパイ、そして自ら志願して脳内に爆弾を埋め込まれたカミカゼドナーであることが明らかになる。
ソーマと最後にタイムリピートをした後、ルナはみんなを救うため、引き止めるソーマの声に耳を傾けず、脱出ポッドで1人、宇宙空間に飛び出していった。

補足というか整理

・再度タイムリピートしたとき、直前にタイムリピートしていなければ記憶は引き継がれない。クルーたちは全員タイムリピートを一度以上経験したが、最後のタイムリピートをしていないので、結局物語最初、タイムリピート以前の時の記憶しかない。
・最後にルナと手を繋いでタイムリピートしたのはソーマだけ。ソーマだけに、ルナとタイムリピートを繰り返した記憶が全て残っている。

感想 〜ネガティヴとネタバレマシマシ〜

観劇から3時間くらい経ってから、この物語には意味が無かった、と、ふつふつと暗い感情になりました。
この物語は、ソーマにとっては大きな意味があったと思います。
弱気でいつも及び腰。研究にしか興味が無い。父を帝国軍に殺され、命からがら亡命したことを誰にも話せず、秘密にしていた。研究を誰にも理解してもらえず、学会でも相手にされなかった。孤独だった。
そんな彼が、ルナとタイムリピートすることで変わります。自身の信じてきた研究を、実証できた。いつも受け入れてもらえなかった彼が、ルナに、ソーマなら良いと、受け入れてもらえた。(タイムリピートについてルナの体を調べていいかと尋ねたシーンのこと)
いつも弱気だった彼が、ルナを、みんなを救うために声を荒げます。行動を起こします。ソーマは変わりました。
そしてタイムリピートの経験を得た彼は、その身をもって自身の研究を実証し、世紀の発見をした天才物理学者として讃えられることでしょう。

だけど、ルナにとってはなんの意味もない物語だった。
そんな風に今考えて、ふつふつと暗い気持ちです。

ルナは母親から孤児院に捨てられ、苦しい日々を送ってきました。楽しいなんて思ったことがない、みたいなことを言うシーンもありました。彼女は帝国軍のカミカゼドナーに自ら志願しました。
そう、ルナは記憶を書き換えられていただけで、そもそも初めから死ぬつもりでした。
人生に希望を持っておらず、死ぬことを自ら志願し、記憶を改ざんされて宇宙船に敵国のスパイとして乗り込んだルナ。
イムリピートを通して人の優しさと、愛とを感じられたのに、やはりルナは、当初の予定通り死ぬのです。

主人公が色々あって成長する、変化する、想像と異なる結末にいく、というのが物語のセオリーだと思っており、その意味で彼女が死ぬことは、あまりに予定調和すぎる、物語として何も意味をなさなくなってしまう、と感じました。

これは、ソーマが主人公と考えれば話は別です。想像もできなかった性格と行動の変化、ラブロマンス、愛する人との別れ、学者としての成功、多くのことが変化したし、プラスに向かったものが多いなと感じます。
ルナとソーマの2人はダブル主演という形なのだと思いますが、こういったタイムリープものではタイムリープをする本人に感情移入しがちです。セリフ量と役割からも、実質的にはルナが主人公だと感じました。

その上でやはり、ルナが1人で死を選ぶこと、これはどうにかならなかったのか?と思います。
例えば、もっと視点をソーマに移して、ソーマの物語であることを明らかにするとか。
途中でクルー全員がタイムリピートするのだから、全員の知恵と勇気でルナも全員も救う最高のハッピーエンドに向かうとか(シュタインズゲート目指そう)。
最後の終わり方はまぁ悪くない気もするのですが、ソーマだけにタイムリピートの記憶を残させて、同じ帝国軍のスパイのツグミは生き残って、なんだかルナだけが犠牲になる辛いストーリーです。

あと、本来帝国軍の目論見ではツグミも死ぬ予定ですからね。1人残されたツグミだって、今後どうなるかわからない。これは脚本の都合であり、ルナのせいでは全くないと思うけれど、帝国軍のスパイとして送り込まれ、任務に失敗しながら生きながらえたツグミが、今後助かるとは思えません。全力でソーマあたりが守らないと、結局ツグミも、当初の帝国軍の予定通り死ぬ、というか殺されると思います。


メタ的な話で。
この舞台は、稲場愛香という人の、以前主演舞台を途中で降りてステージから去った稲場愛香という人の、復帰舞台です。
その復帰舞台で、彼女は毎回、毎回毎回毎回、自ら死を選ぶのです。明確に死とは言わないけど、救いの希望もないのだから、それは事実上の死だと思います。
やるせなく思うのはその部分かもしれません。
彼女はこの舞台をやり切らなくてはなりません。どのような理由、事情にせよ、以前の舞台を途中で降りてしまった彼女が、このように苦しい生き様、最後には死を選ぶ役。
非常に苦しいなと。愛香ちゃんはしっかりとルナを演じていました。だからこそ、公演の度に、どれだけのプレッシャーがかかるだろうかと感じます。

稲場愛香ちゃん、そして『気絶するほど愛してる!』の話

イムリピート観劇後、以前から見ようと思っていた『気絶するほど愛してる!』を見ました。
グループもかぶっていないので、両作品を見てる人は少ないかもしれない。
イムリピートと共通するのは、稲場愛香ちゃんが主演・出演していること、そして脚本家。
別口でブログをあげればよいのですが、どうしても、タイムリピートと絡めて書きたい部分があるため書きます。
以下、気絶のネタバレがガッツリ入ります。ご注意。


***


気絶を見ていてびっくりしました。序盤で愛香ちゃん演じる寛子は、孤児院で育ったと、さらりと、本当にさらりと発言します。
気絶から見ていたら、このセリフを特に何とも思わなかったかもしれません。
でも、タイムリピートでの、「母親に捨てられて孤児院育ち、苦しい生い立ち」という設定を強く意識していたから、しっかりと耳に残ったのだと思います。
そう、愛香ちゃんは気絶でもタイムリピートでも、孤児院育ちの役なのです。脚本家は同じ方です。なんてこった。

私は気絶のストーリーをほぼ知らなかったので、そのストーリーと結末にも驚きました。本筋はタイムリピートの感想ブログなので、できるだけ短くあらすじ書きます。

亡くなった妹のしずちゃんが大好きだった歌手、ビリー星野(岸本ゆめの)に会うため、孤児院育ちの寛子(稲場愛香)は田舎から東京にやってきます。ビリーを一目見て、寛子もビリーのファンになりました。
ひょんなことから寛子は、ビリーのバンドのメンバーに加わることになります。そして憧れのビリーとも良い感じの仲に。
しかし寛子は、自身の恋を取った結果、大切な友人である幸子(森戸知沙希)を裏切ってしまうことになります。
その後、病に倒れて生きる気力を失っていた幸子に対し寛子は、怒りを生きる力にしてほしいと考え、号泣しながら電話越しに憎まれ口を放ちます。寛子は、大好きな友人の幸子のことを思い、喧嘩別れするのです。

ファンがどれだけ減っても、そして友人の幸子と離れ離れになってまでも、寛子はビリーのそばにいます。
ですが、自信を失ったビリーが「音楽を辞めて寛子と暮らしたい」と言うと、ビリーの目を覚ますため、寛子はビリーの元から去ります。吹っ切れたビリーは、音楽を続けていくことを決意します。
物語の最後、寛子は舞台上にいません。
髪を下ろし、黒い服を着て、客席(本当に客席。オタクたちがいるとこ)から、寛子が初めて東京にやってきたときと変わらず音楽を奏でるビリーたちと、それを楽しむファンたちを見守っています。
そして舞台は終わります。

なんてこった。
こんな悲しい物語があるか。

少し他の方の感想ブログも読むと、確かにこの話、幸子とビリーは救われてる。寛子のおかげで。
元々病弱で死にそうになった幸子は寛子への怒りのパワーで生きる気力を得て、そしてビリーも売れなくなってくさっていたところ、寛子に失恋、そして叱咤されるような形で音楽を続ける決意をします。

でも、でも寛子は?
愛香ちゃん演じる寛子は、全然救われてない。
孤児院育ちで、大好きな妹を亡くし、東京で出来た大切な友人の幸子からは裏切り者と思われて、幸子のためを思い憎まれ口を叩いて別れて。愛するビリーからはプロポーズに近いことを言われたのに、彼の歌を尊重し、自身は姿を消します。
そして最後は文字通り、舞台にすらいない。髪を下ろし、黒い服。

救いようがなさすぎる。悲しすぎる。

愛香ちゃんがカントリーガールズを脱退してJuice=Juiceに加入するまでの過程をリアルタイムで見ていたため、どこかリンクするような感覚もあり、余計に悲しさがありました。

気絶もタイムリピートも、愛香ちゃんが救われなさすぎます。
イムリピートに感じる最大のもやもやはこういうところなんだろうなと、気絶を見て感じました。

演劇女子部ということ

気絶もタイムリピートも、脚本が同じ方です。
脚本、演出が同じ方になることが多いこと、劇団と違い、演じるハロメン自身はそれらを望んでやってきたわけではない、ということが苦しいなと、今ようやく思いました。
何度もハローの脚本を経験されている方なら、メンバーの性格、役割もある程度理解しており、当て書きぽくもなるのかなと思います。作品を超えてちょっとしたニクい演出を入れる良さ、それもわかります。(気絶、夢見るテレビジョンのザ・カシューナッツとかね)

ですが、愛香ちゃんのこの苦しい役柄、ストーリー、しかも2回の舞台とも続けて。
さすがに、愛香ちゃんが何をした?と思ってしまいます。
愛香ちゃん自身にそういう自己犠牲的な要素があり、彼女を主演にするならその部分がフィーチャーされるのはわかる。わかるけど。
愛香ちゃんが望んでそれを演じるならまだしも、ハロメンの側は、その意思に関わらず舞台をやっていて、役柄も選べず、もちろん脚本家も演出家も選べません。劇団のオーディション受けにきて、やりたくてやるのとは違うんです。
ルナの役、かなり心にダメージくる役だなと思うんですよ。周りに刺々しく当たって、疎まれて、心を通わせたのに最後には忘れられて、自分はその場を去るしかない。
見てるだけで思うから、やってる側も相当くるんだろうと。それを全力で、逃げ場もなく、選択権もなく、毎日毎日、毎公演、演じなければならない。
私はハロプロ舞台が割と結構好きな方ですが、そういう側面があることに今になって気付き、悲しくなったり。

まとめ

ネガティヴに熱くなってしまった。
Juice=Juice4年振り舞台ということでしたが、愛香ちゃんのことばかりになってしまいました。

前述の通り、私は高瀬一門を見にやってきており、今回は思ったより登場が多くてラッキーてな具合なんですが、ジューサー的にはこの舞台、どうだったんでしょう。うーむ。

とにかくこの舞台は愛香ちゃんのお話だった、そして、愛香ちゃんが救われない話だった、というのが私の感想です。
この舞台を演じる愛香ちゃんを労わりたいし、そしてもしも次があるなら、愛香ちゃんがただただニコニコしてるようなお話でいい、もうそれでいいから、と思います。

つばきファクトリー2ndライブツアー「微熱」(静岡公演)感想!

つばきファクトリー2ndライブツアー「微熱」

微熱ツアー初参加の感想をざっくりと書きました。

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静岡公演が個人的初微熱でした。

ライブハウス公演に参加する回数もだんだん増えてきて、
もう、ステージが見えないとか狭いとか人に当たってしまうとかうるさいとか開演前辛いとか自分のスペースがないとかは慣れました。
……いや、慣れてない、自分のスペースが確保された空間で、傷付けず傷付けられずライブ見たい。
せめて関東ではホールか大きい箱でやってほしい。切実に。

恨み節はこのくらいにして、感想書いていきます!
全体通して曲を軽く振り返る感じ。
今後の備忘録的な。
ネタバレ注意!

「微熱」セットリスト


1. 可能性のコンチェルト(新曲)
2.低温火傷
3. ハナモヨウ

全員MC

4. YEAH YEAH YEAH
5. Just Try!
6. 独り占め
7. デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい
8. 心の叫びを歌にしてみた(℃-ute
9. LET'S LIVE!(美勇伝

3人MC

シャッフル
【Aパターン】

10. FIRST KISS(あぁ!)/新沼・岸本・秋山
11. 恋のヌケガラ美勇伝)/谷本・浅倉・小野
12. 涙の色℃-ute)/山岸・小片・小野田

【Bパターン】

10. LOVE涙色(松浦亜弥)/浅倉・小野田
11. うらはら(Buono!)/小片・新沼・小野
12. バカにしないで(Berryz工房)/山岸・谷本・岸本・秋山

13. ジリリ キテルBerryz工房
14. 表面張力(新曲)
15. 雪のプラネタリウム
16. 純情cm
17. 初恋サンライズ
18. ハッピークラッカー

アンコール

19. ENDLESS YOUTH(メロン記念日

MC 本日の感想

20.今夜だけ浮かれたかった



各曲の感想


1. 可能性のコンチェルト(新曲)

overture、めっちゃかっこよくなったな〜と思ったら、そのままイケイケな新曲でスタート。
イケイケだ〜。この路線はつばきでは初めての感覚かも。アンジュルムの出杭とかドンデンガエシあたりを思い出しました。もう少しツアーで見ていきたいのと音源待ち。

2.低温火傷
3. ハナモヨウ

安心安全の低温火傷とハナモヨウ。
暑いリリイベと寒いリリイベの時期に見慣れた2曲が並んでます。
低温火傷間奏でのメンバー同士の顔見合わせ、ツアーだとニッコニコでやっていて可愛いですね。

ハロらしくないと言われがちなつばき曲は、コールを入れるところがあまりないです。
ハナモヨウは数少ないエルオーブイイーができる曲。
楽しいですね。
意外とハナモヨウのダンスってBメロのところがチャラい雰囲気の振り付けで、そこが好きです。

4. YEAH YEAH YEAH

全員MC挟んで課題曲ことYEAH YEAH YEAH 。
これが意外と良かった。
歌い出しからまおぴんの可愛らしい声で「いじけちゃうのは何故だろう」なんて歌われるからキュンキュンものです。
あと普通にきしもんは歌が上手すぎる。めっちゃ上質なJ-POPみたいな歌い方をするからきしもん。素人でも「えっ上手いな!?」ってすぐわかる歌い方をしてくれるきしもん。
そしてみんなにソロパートがあるので、ソロパート大好き党の私はとても喜びました。
間奏のダンスも、まおぴんとりこちゃんの2人が登場して踊るのが人数的にもちょうど良くっていいですね。
みんながYEAH YEAH YEAHいらないなら、つばきバラード枠として引き取っても良いかもしれない。と思うくらいには良かった。

5. Just Try!

神曲ジャストラ!!!!!
ありがたい…正直カットされてしまうのではないかと…
「ジャストラは神曲」の起源は2016年のリリイベ時代にまで遡る──。
持ち曲もカバーできる曲もあまりなかった当時のつばきは、「同じリリイベで同じ曲を2回やる」俗に大器晩成型と言われるセトリの組み方をしていました。その同じ曲というのがJust Try!。
真冬のリリイベ、寒い日々でオタクは何度も「寒い寒い言ってたって暑くもならぬ」という真理を聞くことになります。なんで同じ曲を二回も聴くんだ…とかもうそういうことじゃない、ジャストラは神。

6. 独り占め

そして独り占め。
この辺まではつばき定番曲揃い。
あとわたオバとか17歳とかキャベツとかまんまんなかとかを聞きたいかな〜という気持ちも芽生えてきました。全部聴きたいんだなつまりは

7. デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい

二度シャワー。
メンバーそれぞれが一所懸命に切ない表情を作り上げています。
樹々ちゃんの身を切るかのように切ない表情は必見。
……デートの日は二度くらいシャワーして出かけたいことにそこまで、命を賭けるような切なさを表現するのはオーバーワークなのでは…?と冷静になると思うけど、それもまた田村芽実さんのようで面白かっこいいのでありだなと。や、樹々ちゃんはそこまで吹っ切れるほどに面白かっこいいわけではなくて、可愛い可愛い可愛い(かっこいい)って感じです。語彙がないですね。
二度シャワーはよく下手にりさきそらが並んでいるので、りさきそらの並びを見ています。
ぶっちゃけりさきそらが並んでいるとりさきそらが並んでいる以外の事実の認識が上手くできません。
りさきそらが並んでシャワーを浴びていました。
人差し指をクルンクルンする振り付けが好きです。

8. 心の叫びを歌にしてみた(℃-ute

最初なんの曲かわからなくて、みんな昔の曲でもコール完璧ですごいなあ…とか思ってた。
ラブテキと同じシングルだったんですね。最近ですね。ほぼ初見に近かったです。
みんなが英語でコールしてるんだけど聴き取れなくて上手く言えなかった。
All of me。次頑張ろう。

9. LET'S LIVE!(美勇伝

美勇伝。この辺個人的全然わかんないのが2曲続いてよくわかんないモードになってた。地球とか宇宙とか言っていてつんくだなあって。
地球とか宇宙が歌詞に出てくる曲って意外とモーニングくらいで、スマイレージの「天真爛漫」とか「地球は今日も愛を育む」とか、もの凄く幼いか成熟しているか、そのレベルで地球が出てくるから、つばきはまだ地球歌えないかもな、つばきがつばきとして地球のことを歌える日はもう少し先かもしれないなとか思いました。

3人MC

ここでようやくMC。
MCが中盤に1回しかないです。メンバーの体力。
お題箱からテーマを引いて3人でトークしていく形式。だいぶみんなトークが上手。
どちらかといえば自然なトークが好きですが、熟練者じゃないと自然なトークはただグダグダして終わってしまうから、ある程度型があった方が良いなとも思う。さおりんきしもんは型を作ってやっていこうという感じが見えました。こういうのは好みやスタンスもありますね。
逆にいつもトークを的確に回す瑞歩ちゃんが、静岡では意外とJKトークに徹したように感じました。テンション高かったからね。瑞歩ちゃんはいつも頭使って頑張ってMC回しているので、たまにはこういう日があっても良いと思う(甘い)

シャッフル
【Aパターン】
10. FIRST KISS(あぁ!)/新沼・岸本・秋山

愛理ちゃんと以前ひなフェスでこれを歌ったまおぴんが愛理ちゃんパート。
まおぴんどんどん高音が上手くなる。3年後が見えるようだ……憧れのりかこ先輩のようにカッコよくなってしまうんだろうなあ…好きになっちゃうなあ…と今から戦々恐々です。
希空ちゃんの歌割りが少なくって寂しい…と思っていたらここはみやびちゃんパート。よく聴いている曲だけど、全然歌割り均等じゃないのが意外でした。
つばきがベリカバーするときは割と、希空ちゃん≒みやびちゃんの図式が多く、そう思うと逆に嬉しくなってくるやつ。

11. 恋のヌケガラ美勇伝)/谷本・浅倉・小野

すごい良かった。フルで聴きたい。メンバーチョイスも選曲もすごく良いなと。
KOBOに引き続きあみちゃんが美勇伝カバーする率高いな。相性が良いのかな。

12. 涙の色℃-ute)/山岸・小片・小野田

これはAパターン個人的最強シャッフル。全員良かった。
高音キメられるさおりん、°C-uteシンパのりこちゃん、ハロオタのりさまる、全員マッチしていた感じ。よく聴き馴染んだ曲なのもあってテンション上がりまくりでした。


Bパターンシャッフルも並べておこう

【Bパターン】

10. LOVE涙色(松浦亜弥)/浅倉・小野田

セトリとメンバーを選んだ人は本当に偉い。
みんなが待ち望んださおききでLOVE涙色。強い。
とにかくさおりんがよかった。本家を聴き込んでいるのがよくわかります。
さおりんは普段はかなり癖のある飛び道具的な歌い方をしますが、LOVE涙色はCD音源の松浦亜弥の声が染み込んでいるようで、本家に忠実な歌い方でした。素敵でした。
松浦亜弥曲はさおりんの十八番なので、樹々ちゃんは少し分が悪いかなと思ったのですが、そこは愛方相方の樹々ちゃん、寄り添うように歌っていた印象。
先日の研修生発表会で西田メインの都会っ子純情を聴いたときは、他のメンバーがまさに西田に負けじと張り合うように歌っているように感じたのですが、
このLOVE涙色の樹々ちゃんは、張り合うとかでなく、関わらないのでもなく、寄り添う、ついていく、という感じがしました。
……さおききが好きなので、つい情感たっぷりな感想になってしまいました。

11. うらはら(Buono!)/小片・新沼・小野

とにかく神。セトリとメンバーを選んだ人は本当に凄い。
小片新沼小野、この時点で神なのですが、この3人で「うらはら」です。
もう、何?二次創作物ですか?って感じです。メンバーとタイトルだけでお腹いっぱいになれるくらい最高です。メンバーと曲とどっちを先に決めたのか、セトリ考えた人に聞きたい。
りさまるが上手でした。聴き込んでる感じがします。バースデーイベントでco・no・mi・chi歌うくらいですから、うらはらも好きなんだろうなあ。
歌詞だけ改めて読んでみると、なかなかこの「うらはら」の心情を表現するのは難しいかもしれないとか思いました。サビは疾走感あるメロディに乗せて勢いで歌える、でも基本は同じ歌詞の繰り返し、「好き」とか「愛してる」とかそういう言葉が一切出てこない。この歌詞の心情がそもそもよくわからないとかあるかもしれない。
でも繊細な心情がわかりそうな3人が選ばれていると思うし、シャッフルだからと流すのではなく、歌詞の解釈、表現方法まで踏み込んで、さらに練度を上げてほしいなとか……いや誰目線だ?

12. バカにしないで(Berryz工房)/山岸・谷本・岸本・秋山

最高です。
なんとなく黒白の今回のつばき衣装が、私が初めて生でベリを見たときのツアー衣装の黒白に雰囲気似ていて、しかもその衣装の時、ちょうどバカにしないでをやったんですね。清水佐紀ちゃんのダンスに一目惚れした日。なんか思い出深いなというか、あれから4年の月日が経ってしまった。
予想通りきしもんがさきちゃんパート。もっと…ゆめのならもっとできるんだろ!?隠してないでもっと見せてくれよ…!という熱い気持ちになります。ゆめちゃんのさきちゃんパートをまた聴くのが今から楽しみ。
バカにしないではダンスも4者4様に魅力的なので、しっかりメンバーが見える会場で見たいところ。
もっともっと盛り上がりたいなあ。

13. ジリリ キテルBerryz工房

Bパターンだとバカにしないでからのジリリなのでめっっっっちゃアツい。
柱で見えなかったけど希空ちゃんが夏ならジリリキテルパートを歌ってたみたいで、わずかにオタクが新沼希空キテルコールをしてました。次回はこれしっかりやりたい。やろう。

14. 表面張力(新曲)

結構オシャレだったイメージ。
音源じっくり聴きたい、早く聴かせてほしい。

15.雪のプラネタリウム

良すぎる。追加メンバーがメインの冬曲。2018/2/22のつばき単独以来、満を持してのセトリ入り。
間奏の切ない疾走感ね。切ない疾走感はつばきあるある。
私はピアノの音が入ってる曲に弱いので、特に雪のプラネタリウムは大好きです。追加メンバーがメインなのも嬉しい。
りさききが交錯する振り付けのところとかもう、りさききの雰囲気がキレキレでものすごく良きです。たまたま下手しか見えなかったのであれですが、これはきっとどこを見ても最高のやつ。
もっとじっくり見たい。

16.純情cm

結構アガる曲なんだなって今回気付きました。
Cメロというのか、「黄昏の街 オレンジに 染まる歩道で」からりさまるのセリフに向けての疾走感(疾走感って書くの何回目?)がたまらない。ここでやっぱりUOを焚くみたいなのしてみたい。そしてスッとピーチ色をかざしさおりんのソロに備えたい。スムーズにこの流れをやりたい。

17.初恋サンライズ

はい。
味はどんな〜なのぉた〜かな〜るぅの鳴り具合でその日のさおりんの状態がわかるとかわからないとか、まあともかく初恋サンライズは安心します。楽しいですね。

18.ハッピークラッカー

楽しめるようになってきた。
最初の頃はハピクラに課せられた役目みたいなのが苦手でした。
ハピクラ自体は楽しくキャッキャとなる曲なのに、歌詞的にラス曲アンコール曲に入るやつなんですよね。あと卒業意識曲なのがやっぱ普通に寂しくなる。
文句たらたらやな。でもめっちゃ笑顔で振りコピやってる。たのしい。
メンバーの楽しそうな姿を見るのがやっぱり楽しい。

アンコール

19.ENDLESS YOUTH

予習してから臨んだのでよかった。この曲の歌詞が今のつばきっぽくて好きです。
私はこういう歌詞でよく希空ちゃんを勝手に想像して、これ、希空ちゃんの曲だ…!とか思います。良かったです。

「ここまで来たなら この先だって 何度でもやれるわ」
ここがすごく今のつばきっぽい。
メジャーデビューもしてレコ大新人賞もとって、ツアーも2つ目…… 最近も嬉しいお知らせが多く、まだまだ上昇志向なつばき。
穏やかな夕暮れのような曲で、空元気ではなく、見栄でもなく、ここまでしっかりやれてきたことからくる静かな自信
そんなつばきファクトリーらしさを感じる素敵な曲でした。


ラスト

20.今夜だけ浮かれたかった

このままラス曲アンコール曲はハピクラに征服されてしまうのか!?
全力ハピクラバトルや!!!
と思ってたところにニューカマー登場です。
盛り上がり曲でシメ、良きです。

瑞歩ちゃんの「どうしたら輝けるの」というところがすごく好きです。
歌詞の内容も、それを瑞歩ちゃんが瑞歩ちゃんの素敵な歌声で歌うところも全部含めて好き。
ここにこの歌詞の伝えたいことが全て詰まってる感じが個人的にはします。
そしてさおりんの「泣きたいわ」に繋がっていく。このCメロのアツさは本当に素晴らしいです。

今夜だけ浮かれたかった、もっと浮かれたいけどどうすれば浮かれられるか定まらない。
サビはフッフーフワフワ?みたいなのが薄く入ります。でも振りコピしちゃうとそれも入れづらい。もちろんコールが全てではないですが
例えるならこぶしの明日テンキになあれみたいな曲がほしいなと思ったりします。オタクも叫んで振りコピしていて、生で聴いた時とかまさに!一体感!求めてるのはこういうのだったなあと感じました。こぶしにも恋愛ソングがきたということで、そろそろつばきにも情熱系の曲がくるといいな。

おわりに

こんな感じで楽しかったです。
曲数的にはつばき曲だけでセトリ組めるようになったとはいえ、まだカバー曲があります。
同じ曲同じセトリで食傷気味になるよりは、こうして色んなグループのカバーしてもらった方が嬉しいし、幅も広がりそうだなという気持ちです。

ただ、1stシングルのうるわしのカメリアだけ、前回も今回もセトリに入ってないんですね。
せっかくの1stシングルですよ。シングルの中でまだツアーセトリに入ってないのこの曲だけですよ。(2018/2/22単独ではやりましたが)
可愛い系の曲、大きくなったらなぜか歌わなくなっちゃうんですよ、今のうちに歌っておきましょうよ、という気持ち。

あと2回くらいツアー入るので段々と感想も変わってきそう。
特にシャッフルの具合を見ていきたい。
そして今回こそ映像化頼む!


以上雑多な感想でしたー。

『夢見るテレビジョン』を観てきました感想!

アンジュルム主演の舞台、夢見るテレビジョンを観てきました。

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高瀬くるみちゃん目当てに。
おっと。

夢見るテレビジョン、良い舞台でした。
観劇中、何度も目に涙が浮かびました。
そして笑顔になりました。
お馴染み和田俊輔さん作曲の素敵な劇中歌も、最高に良かったです。
良い音楽は全てを救いますね。
2回観ました。感想いきます。

感想(全体的に)

アンジュルムの舞台を見るのは、スマイルファンジーぶり。
アンジュルムの去年演じた舞台『モード』の評判、というよりいまいちな噂、を聞いていたのでアンジュルムの昭和シリーズには不安感を覚えていました。

でも、夢見るテレビジョン、めちゃ良かったです。

開演前から、セットに置かれた大きなテレビにどきどき。
BGMにそわそわ。
開演、BGMが明るいものに切り替わり、通路に高瀬と石井杏奈ちゃんのザ・カシューナッツが現れる。この2人は今回の舞台の解説、語り役。そして何でも屋さん。
しかし、この舞台の難に気付いてしまいます。
常に左右対になり登場するザ・カシューナッツ。これじゃあ石井杏奈ちゃんが見れない!!!
だって高瀬を見ているから!!!

……高瀬のことは一旦これくらいにします。

舞台の始まりを飾る、華やかなテーマ曲『夢見るテレビジョン』。聴いていてまるで、ディズニーランドに来たような気分になりました。豪華。曲がめちゃめちゃ楽しくて良い曲。3、2、1、キュー!
みんなが歌ってみんなが笑っていれば、もうそれが最高。

ミュージカルの良いところは、素敵な楽曲をハロメンが何曲も何曲も歌ってくれるところだなあと思います。
それだけでももう、元取れちゃうなあって気持ち。
今回主役、出番も多く歌唱も多かったかみこの歌声は、透き通っていて聴いていて心地よいです。
ソロパート大好きなので、みんながみんなソロ、ユニゾンはほぼサビだけ、誰がどこを歌ってるかわかる曲を聴けるのがとても幸せでした。

特に好きな歌。『夢』。
夢、私には夢がない、と花子が歌うところ。
そして、テレビに夢を見つけるところ。
その後に若者組4人で歌う夢がすごく好きで、泣きました。
かみこ、ももにゃ、あやのちゃん、結ちゃんの4人はアンジュルムとしても若者組で。
私には夢がある、僕には夢がある、と熱く歌うシーンは感涙ものでした。
みんな苦労しているけど、夢があるから、頑張っていくんだと。
花子が屋上にいるシーンで花子に何かあったんじゃ!?と焦ってみんなで止めに行くとことか、病院にお見舞いに行ったりとか、かみこが土下座するところでみんなで土下座したりとか、、、
仲間っていいなあ😭😭😭
若者、仲間、夢。
ありきたりですけど、だからこそシンプルに心に刺さって、アンジュルムとも重ねたりして、最高でした!!!

物語の途中で、花子が、女を捨てた池神Pを見習って自分もスカートを全部捨てて着なくなるんですね。
そこのところ、観ながら正直「ん?」ってなっていて。
同じやり方でいいの?
女を捨てて、男と同じになって、池神Pみたいになって、それで良いの?
女が女のまま、花子が花子のまま、輝けるのが理想じゃない?と。

まあ、個人的な考え方の問題かなー、物語としては池神Pを慕ってることの表現っていう意味で正しいのかなー。
なんて思って観ていると、その後花子は、自分は女のやり方で、女の考えで企画しよう!と思うようになります。おお。素敵。良いね。

あと、お気に入りのシーン。
「遊びじゃないから本気出さないんですか、仕事だから挑戦しないんですか!?」
と、花子が池神さんらに食ってかかるところ。(確かこんな感じのセリフ。うろ覚え)
このセリフが本当に身に沁みました。聞いてますか事務所。
観終わった後に、同意得られないだろうなと思いつつこのシーンのところをおたくさんらと話すと、みんな意見一致でした。思いは一つ。聞いてますか事務所。

生放送場面のドタバタはよくまとまってました。
あれ、とっちらからずにきちんと面白くしたのはすごい。演者の力。
テレビに映る長介くんが、舞台にパターンと寝転がるシーンがあるんですけど、あんな可愛く寝転がる男がいるか!?ってくらい可愛かった。

そういえば、なっきぃの演技を生で見るのは初めてでした。SICKSとかのイメージがあり、初めて感がなかったです。舞台に立っていても、なっきぃと思う瞬間がなくて。ダンスしてるときに、あ、なっきぃだ。上手すぎる。って気付くほどでした。なかなか奇怪な役どころだったと思うんですが、上手い、上手いです。上手いとか下手とか思わせない、役を役のまま伝える演技というのが芝居の巧さだと思っているので、なっきぃすごいなって、今しみじみと思います。

良かったところを細かく

この舞台、細かく細かく良いなって思うシーンがたくさんあったので、列挙していきます。


・かみこ!かみこ!かみこ!君こそスター!

かみこの朝ドラ感がすごかった。
朝ドラ主演の女優さんの、まだ何者にも染まっていない感じ、あれをかみこからずっと感じました。しかも相手役の長介くんが船木結ちゃんですよ。千葉雄大か!?マジで朝ドラか!?みたいなね。
かみこがアドリブするシーンで、いつもむろに頼んで考えてもらっていたそうなんですね。で、酔っ払いの真似みたいなアドリブをむろが提案したら、それをかみこは拒否ったそうです。
や、普通にやりたくなかったのかもしれないけど、もしかして役のこととか雰囲気とか考えて断ったのかなあと思ったり。
なるほど、かみこをエースにしたい、っていう気持ちはすごくわかる、すごくわかるよって歌を聴きながら、演技を見ながら思いました。

・りなぷーとおじさんの親和性

気弱な胃痛持ちの早乙女制作部長役が、まさかの当たり役。すごく似合っていました。
りなぷーのこれまでの舞台で一番セリフが多かったそう。確かに良いシーンが多かった。
池神Pとか花子とか、他のキャラクターは、あんまりバックボーンがわからないんですよね。
でも早乙女部長は、エリート家系の中で自分だけ、海のものとも山のものともしれないテレビ業界に入った。そんな一言のセリフがあるだけで、色々早乙女部長の過去を想像してしまう。
変わり者と言われながら、家族にも否定されながら、エリートの道を捨てて、テレビに夢を見たのかなとか。
とか考えると、早乙女部長めっちゃアツい。
それに、負い目があったとはいえ、まだ若く、女で、しかもアルバイトの花子の元にお見舞いにやってきて。辞めようとする花子を「君はまだ何もしていないじゃないか」と引き止めて。ディレクターをやらないかとチャンスをくれる。早乙女部長素敵すぎる。しかもりなぷーだよ。素敵。
リリウムやスマイルファンジーの脚本演出の末満さんがりなぷーに向けて放ったという「頼むから演技してくれよ」という言葉が、ずっと脳裏にあるのですが、早乙女部長は全然女に見えなかったし、むしろきちんとおじさんみを感じました。素敵な演技でした。

船木結という才能

結ちゃんやで!
結ちゃんがおるんや、ハローは無敵や。
ずっとそんな気持ちになりました。
結ちゃんの演技を見たのは今回が初めてでした。
『夢』を歌うところの結ちゃんが、ほんとかっこよくて。
花子のために怒る結ちゃん、いや長介くん、まっすぐで、まさに「結ちゃんやで!」って感じでした。
長介くんという役を結ちゃんが演じるのはなかなか大変だったと思うんですよ。だってあまりに可愛すぎる。しかも結ちゃんちいちゃいすぎて男物の服もダボダボでした。
でも帰り道に何かの看板の千葉雄大を見たら同じくらい可愛かったんで、全然アリだなって思い直しました。
かみこにスター性があるように、結ちゃんもまたスターなのだと。今回の舞台で改めて思い知りました。

・我らジャンヌとあやちょ

池神Pソロの『鬼のプロデューサー』。
池神Pの無慈悲さを伝える恐ろしい歌詞の中で、不意にこんな歌詞が出てきます。

ジャンヌダルクのように 天の声を聞いたの
『迷わないでこの道を進みなさい』」

力強い声で歌っていた池神Pが、ここを歌うときだけすごく優しい声になります。まるでここだけ、あやちょかのように。

ジャンヌダルクといえば、あやちょが主演した『我らジャンヌ』。あやちょが稽古から逃げ出したいとまで思った、我らジャンヌ。
そもそも我らジャンヌと夢見るテレビジョンの脚本演出は違う方だし、特にストーリーでこれ以上ジャンヌダルクに触れることはありません。
だけどあやちょにとって大切なジャンヌという存在、その人のことをあやちょが別の舞台で歌うのは、なかなか感じ入るものがありました。
また、池神Pがここまで仕事に必死になる理由ってなんなんだろう、って考えたときに、「ジャンヌみたいに天の声を聞いた」って言われたらそれでもう納得しちゃうよね。っていう。
ちなみにサントラでもちゃんと、ここの部分だけとても優しい声になるので聴いてほしいです。

弱々しかったジジ、ずっと迷っていたジジは、演技が大好きになり、後輩も守るべき人もたくさん増え、誰かに憧れられ誰かを導く立場を演じるまでに成長していった、という意味で続編と言えるのではないでしょうか。なんつって。

・ここが最高高瀬くるみちゃん!

ここが最高高瀬くるみちゃんのコーナー!!!

ザ・カシューナッツだよ!高瀬くるみちゃん!

ザ・カシューナッツ
初代ザ・カシューナッツはあの伝説のやなふなコンビ!
高瀬と石井杏奈ちゃんは2代目!
アフタートークでは初代からのダメ出し、高瀬と結ちゃんで軽妙なトークもあったそうです!!!見たかった(>_<)(>_<)(>_<)
動きも声もそっくりで可愛かった、ザ・カシューナッツ

机を片すよ!高瀬くるみちゃん!

暗闇の中で高瀬と石井杏奈ちゃんがセットの机を片すんです。可愛いね!!!

ナースだよ!高瀬くるみちゃん!

ザ・カシューナッツとして歌った後、高瀬と石井杏奈ちゃんが「早替えだったのよ!!!」って息ハアハアさせながらナース服になって出てきます。
2回目観たとき、高瀬がナース服の中心のチャックを上げながら走ってきて、もう大変でした。
だってナース服がそういう構造になってるとは思わないわけですよ。チャックを上げて出てきた瞬間に、「あっ、これは、コスチュームプレイじゃん!?」って冷静に考えてしまってやばかった。椎名林檎です。椎名林檎だ、高瀬が、椎名林檎、と頭をずっとぐるぐるしてました。


椎名林檎 - 本能

スチュワーデスだよ!高瀬くるみちゃん!

高瀬の身長では、一生出逢えることはないと思っていました……。
スチュワーデス・高瀬くるみ。
でも、出逢っちゃった。
新宿の奇跡。

クロールだよ!高瀬くるみちゃん!

『夢見るテレビジョン』の歌詞の「荒波かきわけスイスイ進めば」ってところで泳ぐ振り付けがあります。そこの高瀬がすごい。クロールっていうか、自由形。どこの海で鍛えてきたん!?っていう、豪快な水かき。高瀬は泳げるのかな〜。

アドリブだよ!高瀬くるみちゃん!

生放送コントのときに、早乙女部長の真似して右手と右足が同時に出る動きをしてた高瀬ちゃん、可愛かった。

挨拶可愛い!高瀬くるみちゃん!

あやちょが舞台の最後に、この後はスリーミニッツショーがありまーす、とかって挨拶をするんですが、その間指をスリーにしたり腕をくねくねしたり動いてお知らせする高瀬くるみちゃん可愛い。高瀬くるみちゃん、舞台終わった後、結構フリーに動きがち。可愛い。

・月丘万寿美さん好き。

好き。お嬢さん、って花子のこと呼ぶとこ。その後きちんと名前で呼ぶとこ。歌にプライド持ってるところ。なんだかんだ大人で、大人の対応をするところ。全部大人。好き。

・むろの出番が少ないとアンケートに書いた観劇1回目。そして2回目では……

月丘さんがめっちゃ好きで、でもやっぱり出番が少なかった。むろが割りを食ってる舞台だと思った。それで、1回目を観終わった後にアンケートに書いたんです。むろの出番が少ないと。

2回目観にいったら、なんということでしょう。

むろが、うるさかった。

あれっ!?
ええっ!?

ってくらいアドリブ増えてた。
むろだった。もう、むろと月丘さんが1:1くらいの比率だった。
収録が終わったのでアドリブゴーサインが出たんじゃないか、という話を聞きました。
それにしたって!
難しいんですよね、これはもうさじ加減で好みの問題なんですけど、もう少し月丘さんでいてほしかった。
でも、むろは楽しいのが大好きだもんな、みんなが笑ってくれることが、むろの幸せだもんな……。そうだよな……好き……。

だからやっぱり、むろの出番が少ないのが良くないと思う。むろがもっと出番の多い役ならば、月丘万寿美さんが便利なだけな役でなく、もっと骨のある役であれば。むろだってダンスする暇はなかったと思う。

それに、出番が少ないからって小さくまとまっちゃうようなむろなら、好きになってないよね!

次の舞台はむろ主役で行こーぜ!
決まり!

・まあちゃん、ヒール無し

男役の面々はヒールのある靴を履いてました。もちろん女性陣も履いてるのでそれより高くなるようにしないといけないんですね。
でもまあちゃんだけが唯一、ヒール無しの靴。なのに誰よりも長身。ベリーズ最高!!!

なっきぃのダンス

今回は明智先生という脚本家の役どころなんですが、そこはなっきぃ、ダンスがうまい。
『夢見るテレビジョン』で位置的に高瀬の隣で踊っていたので、比較するように観たのですが、簡単な手の動きすら見惚れる上手さ。℃-uteってかっこいい。

・もっと盛り上がりたいシリーズ

もっと橋場剣一郎と月丘万寿美の恋愛要素で盛り上がりたい

剣一郎さんが怒ると、女として諌めにくる月丘さん。
ナチュラルに剣一郎さんに触れる月丘さん。
ナチュラルに剣一郎さんのネクタイを直す月丘さん。

えーなんなん!?橋場剣一郎と月丘万寿美って付き合ってるの!?!?!?

まあ物語的にも付き合ってるって感じではないけど、大人の男と女って感じで雰囲気すごく良かった!

それに、むろりかこですよ!むろりかこ!!!
加入当初こそむろりかこ全盛だった記憶がありますが、最近はまあ、りかみこだなんだと浮ついて……。
むろりかここそ原点ですよ!原点!!!

もっと橋場剣一郎とみちるの麗しき師弟関係で盛り上がりたい

田舎に帰りやがれ!と剣一郎さんがみちるに言うシーンで、高知の風景が蘇ります。いや実際、高知には行ったことがないのでわからないのですが、空想の高知の風景が蘇りました。
デビューできるかわからないと言われながらも研修生に入った川村あやのちゃん。そしてデビューが決まり、アンジュルムへとやってきた川村あやのちゃん。田舎に帰りやがれ!なんて言葉は、あまりにも合いすぎている。

剣一郎さんは、みちるを無下に扱ってるように見えて、自分の持ち場は誰にも譲れない、でもみちるにだけなら、と誰よりも信頼していたり。
ちゃんとみちるにデビューの場を与えてやったり。アクシデントきっかけだけど。
みちるも、すごくひどい扱いされながら、誰よりも剣一郎さんのことが大好きなんですよね。
熱い。なんて熱い。麗しい。もっと、もっとここは騒がれるべき。

・池神Pが花子を検査入院させたシーンについて

良かったところを書いてくって言ったのに最後に不満を書くやつ。
ストーリーの中で、どうなのかな?って思うところが一個ありました。

池神Pが花子を"検査入院"させ、花子は自分の企画したスリーミニッツショーのディレクターから降りることになる、というところ。
あれは「池神Pは自分のためならどんな手段も使う」って話にするなら、それはそれで良いのですが。
花子が戻ってきたときの池神Pの対応は、優しかったように思います。グッドニュースがある、1コーナーのディレクターをやることになったわ、と花子に伝えるところとか。あのままディレクターをやっていたら花子は駄目になっていただろう、というようなことも池神Pは言っていました。
本当に策略だったのかなあ?と。

例えばもっとシンプルに、
「企画書の作成と日々の業務で疲労困憊し、倒れる寸前にまで無理していた花子。その様子を知っていた池神Pは、花子に無理やり検査入院を命じる。花子は自分はまだやれると思い、池神Pは自分をまた貶めようとしているのだと憤る。その後、早乙女部長がお見舞いにやってきて、池神くんが君のことを心配していた、と花子に伝え、池神Pの真意と優しさを知る。」
ちゃんちゃん。
みたいにした方が、池神P最高のキャラになるのでは???って思った。
検査入院のくだりだけ、なんだか池神P、普通に嫌な人に感じられてしまうので。
実は過労だった花子、それを案じる池神P、でも言葉には出さないし花子に言っても聞かないのわかってるから検査入院無理やり命じちゃった☆さすが池神P、横暴だなあ☆くらいの話が良かった!もはや願望!

おわりに

高瀬目当てに見に行った舞台、久々にじっくりとアンジュルムを見られて、アンジュルムの歌を聴けて、とても楽しかったです。
普段のライブでは、やっぱりあやちょ2期3期が主軸なのかなって思うのですが、舞台では『夢』を歌ったように、かみこたち4期以降のメンバーがかなり目立っていて。とても新鮮な気持ちでした。
アンジュルムを、スマイレージの延長として見ていた気持ちがあり、だからこそもやもやがずっとありました。
でも、かみこかっさーあやのちゃん結ちゃんの『夢』を見て、延長だけではなくて、そろそろアンジュルムアンジュルムとして見るときなのかな、と感じました。

次はむろ主役でやろーね。
んじゃまた来年!

高瀬くるみちゃん出演『空想ペルクライム』がハロコンでレミゼで青春で最高だったよ

ハロプロ研修生から"新セクション"でのデビューが決まった高瀬くるみちゃんの出演した舞台、『空想ペルクライム』を観に行ってきました。

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この作品、事前の情報では、なんかやる委員会、とかいう制作委員会?が、なんか学園モノ?みたいな舞台?をやるんだけど、2部はライブパートもあって?え?みたいな、よくわかんない情報しか出てなかったんですね。
「これ何やるんだろ……まあとにかく高瀬の演技も歌も見られるならそれで幸せだ」、みたいな気持ちでした。観に行くまで。

いや、でもこれがね〜〜〜めっちゃ良かったんですよ。空想ペルクライム。

公式ツイッターの方で事前に、「意外なハロプロの曲やるよ!」とお知らせされていて。
えっ舞台なのに?意外なってなに?エイヤサ!ブラザーでもやってくれんの?と、斜に構えていたんですよ。
それがね〜〜〜〜選曲がもうほんとめっちゃ良かったんですよ。謝罪です。
後で書きますけど、確かに意外なハロプロの曲でしたし、そして圧倒的に正しかった。ハロコンでした。
こちらの舞台に出ていたために、高瀬くるみちゃんは8/26の愛知ハロコンに出られなかったんですけど、まさか連日、ハロコン中目黒公演をやっていたとは。
舞台パートも含め、ほんとよかったです。

で、これハロの舞台ではないので、多分DVD化しないな〜〜この高瀬くるみちゃんおよび空想ペルクライムが埋もれてしまうのもったいないな〜〜と思うので、ちょっとつらつらブログを書いときます。
長くなりすぎちゃったんでまあ、「ここが最高高瀬くるみちゃん」のところだけでも十分です。


観劇までの経緯みたいな

時は巻き戻り、2017年5月。
ハロプロ研修生・春の実力診断テスト。
高瀬くるみちゃんと清野桃々姫ちゃんは、「新セクション」からのデビューが決まりました。
発表された時の高瀬くるみちゃんの顔ね。
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いやはや。
「新セクション」ってなんなんだ!?


新セクションについて特に続報もないまま、6月。


高瀬、舞台出るってよ。


えっ、新セクションって舞台やるところなの?
それってもう、アイドルじゃないってことなの?
そんな不安な気持ちと……

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水色男物セーター高瀬可愛い……

センター高瀬可愛い……!!!

よし行こう。


「空想ペルクライム/Les Nankayaru」の概要

公演概要はこんな感じ。

『空想ペルクライム / Les Nankayaru』

ー出演者ー
花奈澪
白柏寿大
紅葉美緒
宮島小百合
吉田龍介
高瀬くるみ(ハロプロ研修生
松田実里

春花きらら
村長
しんご

日替わり出演者
8月24日(木)25日(金)森岡悠(GEM) 

8月26日(土)     平嶋夏海

8月27日(日)     竹石悟朗(企画演劇集団ボクラ団義)
 


バンドメンバー

松崎遼佳(A.Sax)、狩野龍太郎(Key.)、名島拓哉(Bs.)、工藤智弘(Gt.)、坂東樹(Dr.)

ー公演期間ー
2017年8月24日(木)〜27日(日)全8ステージ
8月24日(木)14:30/19:00
8月25日(金)14:30/19:00
8月26日(土)14:30/19:00
8月27日(日)12:30/16:30

ー会場ー
中目黒キンケロシアター
〒153-0042東京都目黒区青葉台1丁目15-11

ーチケットー
全席指定席
S席  (6,800円前方中央席 特典付き)
通常席(5,500円)
先行抽選販売 2017年6月30日(金)13:00〜7月4日(火)23:59
一般販売   2017年7月15日(土)10:00〜
※チケット詳細はチケットページを参照
※S席特典ブロマイドは当日会場でお渡し

ースタッフー
構成・脚本・演出   花奈澪
演出         加藤光大(六三四)
舞台監督       笹原久義
照明         村山寛和
音響         大石和洋
歌唱指導       Setsuko
美術         照井旅詩(atelier’85)
ヘアメイク      若林あかね
           天野満美子
ビジュアル撮影    坂東樹
スチール撮影     萬友洋
制作         なんかやる制作委員会
後援         G.H factory
           コンフェティ合同会社

協力 アクロスエンタテインメントアップフロントプロモーション、インゴットエンタテイメント、エイベックスマネジメント、企画演劇集団ボクラ団義、サンミュージックプロダクションサンミュージックブレーン、マドモアゼル、ワンエイトプロモーション

2回回しとはいえ、たった4日間、全8ステージでした。
たった4日間だけのために、あれだけのクオリティのものを見せてくれたんだと思うとなんかもう感謝の気持ちまでこみ上げてきます。

私はS席が外れちゃってA席だったんですけど、最前でした。
S席だとメンバー別特典ブロマイドがついているため、S席高瀬さん◯枚まで、みたいに枚数が決められていたのかも。
その代わりかわからないんですが、前の方の席の人にはライブパートのときにランダムでレミゼラブル衣装のブロマイドが配られました。


あと、チケットがレターパックで届いてびびりました。


この「空想ペルクライム/ Les Nankayaru」という公演は、2部構成になっていました。
1部が舞台「空想ペルクライム」で、2部が生演奏ライブパートの「Les Nankayaru」です。
アルファベット読めないんで全然わかんなかったんですけど、これ「Les Misérables」(レミゼラブル)のパロディなんですね。観た後にようやく理解。

舞台パートとライブパートで時間は半々くらい、ライブパートの方が長かったかな?
合わせて2時間半ほどある公演だったので、19時開始の夜公演が終わるとなかなかいい時間。
ライブパートは舞台の内容と関連があるわけではなく、独立してました。

1部舞台「空想ペルクライム」のあらすじ

まず舞台パートの空想ペルクライムから始まります。
とある高校の高校2年生、2年D組の生徒たちが主役のお話です。

冒頭はイメージシーンのような、不思議なシーンから始まります。
椅子に座って並ぶ3人。インタビューを受けているかのようにそれぞれが受け答えをします。
どうやら、自分が幸せな瞬間について答えているようです。
裏ではテレビの星座占いの声が流れています。
そして、ウサギの被り物をした女の子が後ろで身支度をしています。

場面変わって、D組のホームルーム。
何でもないようないつもの朝。
一週間休んでいた男の子、柏木くんが学校に戻ってきます。
彼は母親が亡くなったため欠席していたのでした。
文化祭には出ない予定だったD組。
でも、普段はおとなしいグループの女の子・まっちゃんが突然、「文化祭、やりませんか」と言い出して……。

そんなこんなで、性格もバラバラ、共通点は帰宅部ってことくらいな有志9人が、文化祭に参加することになります。
みんなで文化祭の出し物考えて、放課後残ったり、再テストの勉強したり。
夜の学校の屋上に忍び込んで星を見たり、くだらないことしゃべったり、将来のこと考えたり。
青春のヒリヒリする感じや、眩しい感じがたくさん詰まってました。

舞台には学校用の椅子が人数分置かれていて、セリフのある人たち以外も、まるで学校のクラスのようにアドリブでお話ししています。
男女比は4:5で、ほぼ半々。
登場人物は、茶髪でギャルっぽいのに生徒会の女子とか、チャラそうなのにクラスの成績トップの女子とか、常にゲームやってる男子とか、彼女作る意味がわかんないとか言ってモテモテなのに誰とも付き合わない男子とか、なんかわけわかんないことばっか言いだすパンダのリュック背負った可愛い子(高瀬くるみさんのことです)とか。
ものすごくキャラ立ってて、みんなが好みすぎました。

登場人物&演者を軽く紹介

役名(俳優名)

・奈蔵なな(花奈澪)

ウサギの被り物をしている女の子。この子の説明はネタバレの方に回します。
本作のヒロインなんですが、舞台上では9割くらいウサギの被り物して演じてます。
だからセリフもほとんどないです。ほぼボディランゲージです。
ちなみにウサギの被り物は、あくまで客からの見た目という設定みたいです。
物語の登場人物たちには、普通の姿に見えているんですね。

自分が役者だったらこんな被り物して演技するの嫌だなあ……と見ていて思ったのですが、
何を隠そうこの奈蔵なな役の花奈澪さんが、この公演の構成・脚本・演出全て担当されてたんです。
いやあすごい。
まあそれはお話の外側の話なのですが、後から気付いていたく感動しました。
花奈さんは元宝塚歌劇団花組娘役。ハロプロ的に言うと、娘。舞台でお馴染みの汐月しゅうさんとも共演されてます。


・柏木裕也(白柏寿大)

本作の主人公的立ち位置。
母を亡くした少年。
父はブルーカラー、高校にも奨学金で通っていて、自身もバイトをたくさんしています。
普段から誰かと仲良くするタイプではないみたいですが、文化祭有志の代表を引き受けます。
陰のあるイケメンって感じです。彼のこともネタバレの方で。

「寿大」って書かれた団扇を持ってたファンの女の子が印象に残ってます。
ライブパートでは、また雰囲気が打って変わって素敵でした。
私が観た8/26夜公演のライブパートで、音響トラブルがあって、なかなかステージが始まらなかったんですね。
幕はもう上がってるからみんな舞台上でポーズ取ったまま動けないし、でも全然直る気配ないし、どうするこれ……。
ってときに寿大さんが、仕切り直しましょう!って飛び出していって、空気を変えてくれたんです。
かっこよかったですね。そして、このなんかやる高校メンバーみんな、良いチームだなと思いました。


・瀬名ささか(高瀬くるみ)

高瀬。
公式パンフレットの瀬名ささかちゃんの紹介を全文引用させてください。

「空想少女。いつも明るいけどつかみどころがない。常によくわからない妄想をしている魚座。無機質な空間が好き。一見すると、来るもの拒まず去る者追わず。でも追求したいことしか追求しない。さっぱりしている。好きな寿司ネタはサヨリ。」

これ、最高高瀬じゃないですか???
パンフレットによると、すべての登場人物に星座が割り当てられているんですね。
そう、高瀬って魚座なんですよ。
でも、他の登場人物と役者さんの星座は一致してるってわけではないです。多分高瀬だけが、役と本人とで星座が一致してます。
なんとなく、キャラ設定は高瀬っぽいなあなんて感じました。ややあてがきで、後は星座ごとの性格を各登場人物に当てはめているのかなと思います。星座占い大好きなのでドツボでした。
高瀬はサヨリ好きなのかなあ。

役としてはパンフレットの紹介通り、明るくて気さくで優しい良い子なんだけど、どこか掴めなくて、いかにもキャラ作ってそうで裏ありそうな感じもする。
でも素なのかな?どうなのかな?
まあささかちゃんだから、何でもありかあ、って思われてそうな子。
こういう女子いるよなあ、って感じですごくよかったです。……いやいないかな。

瀬名ちゃんも帰宅部みたいですが、なんで帰宅部なんだろう?と思いました。
瀬名ちゃん、家で何してるんだろう。
謎多き。好き。

よくよく読むと演じるのが難しそうな役ですが、さらりと演じているように見えました。さすが高瀬。
私が高瀬ちゃんの演技を見たのは『ネガポジポジ』という舞台が初めてで、これはプロ意識高い高瀬くるみちゃんが振り回されかき乱され動揺しまくるという最高の舞台なんですが、ある意味今回の『空想ペルクライム』の高瀬ちゃんが通常モードなんだろうなと思いました。
アドリブの多いこの舞台で、細かいシーン細かい表情までしっかり演じているのがわかり、とても素敵でした。


・宮園早織(宮島小百合)

クラスで一番頭良くて、男子平気でバシバシ叩くし女子の誰とでも仲良いし、かといってガリ勉ってわけじゃなくノリ良いし、つまりめっちゃ良いやつじゃん?
偉人の名言をドヤ顔で言うのが絶妙に似合う女の子。
めっちゃ良いやつ。
この早織ちゃんが赤本を借りてくシーンがめっちゃヒリヒリしました。うわあ高校生だ、みたいな。
演技の一言ひとことがナチュラルで、すごく好みでした。

公演終わって外に出たら、すぐ目の前の出口でご挨拶されててびびりました。
あと、その場で普通に写真とか撮ってらっしゃってびびりました。それハロプロだと7000円くらいするんすよ。
ライブパートの『ジッパー』がエロ可愛かったです。エロ可愛いけどやらしくない。絶妙なバランスでした。
かと思えばガブローシュみたいな少年役もいける感じ。振り幅すごいなあ。


・春原理沙(春花きらら

美人。茶髪。ロング。ちゃらそう。
でも生徒会。友達想い。良いやつ。好き。
生徒会なのに文化祭有志をめっちゃ手伝うし、生徒会権限で屋上の鍵借りてきちゃうし、友達のためにちゃんと怒るし。
いやあ好きですね~。軽く書いてるけどマジ好きですね。

宝塚歌劇団花組娘役。花奈さんと同じですね。
ライブパートでもめちゃ美人だしめちゃ歌上手かったです。


・秋葉雪斗(紅葉美緒)

ずっとゲームしてる。髪結んでる系男子。良いよね。
苗字が「秋」なのに名前が「雪」なのは両親が離婚しているから。
いつも家ではゲームしたり2ちゃんを見ているらしい。
瀬名ちゃんと同じくおバカコンビで可愛かったです。
ちなみに紅葉さんも高瀬と同じく栃木県出身みたいです。栃木コンビでもある。

ライブパートでも大活躍でした。
女性陣にまじって可愛いパジャマ姿でノリノリで歌ってました。可愛かった。
かと思えばバックダンサーでジャニーズになったり。
チャラそうな見た目なのに、優しげな雰囲気が印象的でした。


・三吉重吉(吉田龍介)

大物になりたい系男子。メジャーデビューとかしたい男子。
テストはぎりぎり再テスト免れたり、意外と普通だったりする。そういうところを気にしてたりする。
宮園さんとは幼馴染。男女の幼馴染って最高ー!恋愛にはならない関係〜〜〜。
ムードメーカー的な役どころで、常に明るい良いやつ。
こういうキャラ好きだ―!

役柄的にも高校生感に溢れてたので、吉田さん年下かなあ!?とか思っていましたがそんなことはなかった。
役者さんってすごい。


・村長啓太(村長)

モテモテなのに誰とも付き合わない系男子。イケメン。
結婚はわかるけど付き合う意味がわからないという。イケメン。
イケメンでコミュ力あって、ってもうそのダブルコンボはお腹いっぱいですね。

役名が村長(むらなが)くんで、お名前は村長(そんちょう)さんと読むそうです。
ダンサーで振付師。ライブパートでは即興ダンスを披露されていて、むちゃくちゃかっこよかったです。
パンフレットで「いつかなんかやってみたいことは?」との質問に「モーニング娘。の振付」と書いてらっしゃってました。なんか嬉しかったです。
娘。とか、他のハロプロのグループとか、それこそ新セクションの高瀬とか、ご縁があればいいなあなんて思いました。


・松岡りん(松田実里)

絶対「まっちゃん」って呼ばれる。りんちゃんとは呼ばれない人。
この子が「文化祭、やりませんか」と言ったところから物語が始まるので、大事な人物ですね。
普段は大人しいグループにいて、クラスメイトのみんなにも敬語使って、真面目で気にしいで、性格の良さを感じます。人の悪口とか絶対言えなさそう。
ああ、こういう子クラスにいるよなあ、って子です。

ライブパートだとやばいっすよ。
え、まっちゃん!?みたいな。え、まっちゃん℃-ute好きだったの!?みたいな。え!?誰!?みたいな。
もう歌声素晴らしくて……。
MCの様子見てると、普段はムードメーカー的な性格なのかなあと感じました。
まっちゃんも、みんなの盛り上がりムードの中心にいたし、似合ってる役どころだったんだなあと。
まっちゃんがとても良い子だったので、逆に松岡さんの悪役見たいなあなんて思ったり。


・奈蔵さんの兄弟(森岡悠・平嶋夏海・竹石悟朗)

奈蔵さんの兄弟、日替わりの役どころです。
私が観に行った8/26昼公演と夜公演は平嶋夏海さんが妹役でした。

姉思いの良い妹。料理上手。八百屋でバイト。
八百屋でバイトってところがもう良い子だよね。GOOD BYE夏男の図書館でバイトしてる女の子的なね。
お姉ちゃんと仲良しで、お姉ちゃんの気持ちが全部わかるんですよ。
よくよく考えると、胸が痛くなるやつです。この姉妹だけで一本話ができちゃうくらいなんですよ。

観るまで平嶋さんを存じ上げなかったんですが、元AKB48の方でした。
ライブパートでは当時の公演曲をやったり。
普段は歌とかのお仕事は断っているそうで。めちゃエモいやつだったんですね。
終わった後に改めて聴いて、良い曲だなあと思いました。
アイドルっていいなあ。


・しんご先生(しんご)

先生。
面白いことやって、という無茶なアドリブを毎公演やっていたみたいです。やばいな。
基本的に良いやつしか出てこないこの舞台、先生ももちろん良いやつ。
生徒の悪事を見逃してくれたり、沖縄のアイスキャンデー屋をやりたいとかいう可愛い女の子(瀬名ささかちゃんのことです)の話を真面目に聞いたり。
良い先生だ。こんな先生いたらいいのになあっていう、まさにそれです。

ネタバレ

ネタバレというか、シリアスな部分からラストまで。

この舞台の特殊、特徴的なところが、生徒たちの中に、一人だけウサギの被り物をしてる女子、奈蔵さんがいるところです。
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こいつですね。
ウサギの被り物をしてて、見るから怪しいのに、劇中で誰もそれを指摘しない。
被り物をしてるから当然奈蔵さんはしゃべれないんですけど、誰もそれを指摘しないんです。
普通に同じクラスメイトとして接しています。
しゃべれないのに、みんなは普通に接していて、むしろ大事にされてるようで。

そして、母親を亡くした柏木君。
文化祭有志をやることになったのがきっかけで、奈蔵さんと柏木君の二人はラインをするようになり、まあ恋愛チックな雰囲気になってきます。

しかしあるとき、柏木君が不吉なことを言います。
四十九日の間は死んだ人の魂は近くにいるんだと。
舞台上には黒板があり、シーンが進むごとに日付も書きかえられていきます。
舞台冒頭の最初の日は9月22日、彼のお母さんが亡くなったのはおそらくその一週間前、そして文化祭を行うのは11月の3日と、4日。
計算すると、11月3日が彼のお母さんの四十九日になります。

文化祭の前々日、11月2日。教室に置き忘れられたノートを奈蔵さんは見てしまいます。
それは柏木君の忘れ物のノートでした。
戻ってきた柏木君が、乱暴にそれを奪い返します。
心配そうな様子の奈蔵さんに、柏木君は「大丈夫だよ、ほんとに死んだりしないから」と。
何が書いてあるかは観客側にはわからないんですが 、パンフレットによると、このノートには遺書が書かれていたようです。

そして翌日。
つまり文化祭の前日。
珍しく奈蔵さんがホームルームにいません。
柏木君が、置かれたままの誰かのノートに気付き、中をめくります。
それは、奈蔵さんの日記でした。
日記には奈蔵さんの柏木君への気持ち、後悔、恋心が書かれていました。
柏木君は日記をめくり続けます。

『だから、私は、友達の悲しみが半分になったらいいなって思っています。声もかけてあげられない友達でごめんなさい。だから、半分こです』





ホームルームが終わり、舞台から全員がいなくなったその後、知らない女の子が舞台に一人現れます。
冒頭のイメージシーンのように、まるでインタビューを受けているように喋ります。

「私、ちっちゃい頃に病気しちゃって声帯がないんで、うまく喋れないんですけど、妹だけは私の気持ち、なんでもわかるんですよ。
一つだけ願いが叶うなら、ですか……ウサギになりたいです。」

ウサギは生まれつき声帯がなく、しゃべれない。
変な目で見られることもないし、ちやほやされて、ずるいですよね、とその女の子は言います。
だけどウサギも生命の危機を感じたりすると、喉をぎゅーっと絞って泣くんだと。
涙を流す女の子。

「ってか、普通に喋れてますよね、おかしいな、喋れないんですよ普段、これ夢かなあ、変ですよね、面白い……」

そのとき窓の外で、何かがぼたりと大きな音を立てて落ちます。
窓が不吉に赤く光ります。

「あ。」

女の子がそう言って、テレビの声が流れます。



「昨夜未明、東京都在住の17歳の女子生徒が自宅マンションの屋上から……」



チャンネルがそこで切り替わり、冒頭と同じく星座占いの明るい声が流れます。


ここで唐突に幕が下り、エンドロールが流れます。
第1部はこれにて終了です。



感想

キラキラまぶしく切ない高校生学園もの、の中に離婚とか金銭的な格差とか障害とか死とか、高校生がぶち当たりがちな問題がヒリヒリと置かれていていいスパイス、いい塩梅だったなと思います。
なんか小難しく書こうとしちゃったけど、みんなキャラが立ってて面白かったです。
「なんでもないシーンを丁寧に書きたい」「なんでもないシーンの中にあるカタルシスや切なさみたいなものを取り出して描きたい」という、演出への熱が伝わってきました。
アイスキャンデー屋の話、付き合う理由がわからない話、自分が普通すぎるのが嫌な話、毒の花とちっぽけな悩みの話……短い時間の中で小さな話がたくさん描かれていて、どれも魅力的でした。青春ってこういう小さなキラキラの繋ぎ合わせかもしれない。

そして最後はほんと、唐突に終わります。
インパクト凄かったですね。
初めて出てくる女の子だけど、ああこの子は、ウサギの被り物の中の子だ、ってわかるんですね。
彼女はしゃべらなかったのではなく、しゃべれなかったのだと。
ウサギの被り物をしていた理由もわかるので、そういう演出力が素晴らしかったなと思います。
また、物語の外側の話にはなっちゃいますが、一人の演者として、あの被り物をずっとしながらそれに耐えて演技をして、役柄としてもなかなかキツいところを脚本演出の花奈さんが自ら演じるというのは凄まじいなと。
もしもあと倍の時間があれば、奈蔵さんと柏木君の二人ともを、全員で助ける筋書なんてのも出来たのかなあとか思います。ハッピーエンド大好きなので。

とにかく思ったのは、このなんかやる委員会っていう企画が素晴らしすぎて、このまま花奈さんが全て背負うようなやり方では続かない、でも絶対続けてほしいなと思ったんですね。この試みそのものが素晴らしくて。

ツイッターのレポを読んだのですが、高瀬くるみちゃんが千秋楽最後の挨拶で、来年も呼ばれるように頑張ると言ったそうです。
可愛くないですか?
この凄まじい、この企画そのものがそれこそ文化祭みたいな、そんな短い夢のような舞台を指して、来年も呼ばれるように頑張る、って。
花奈さん倒れちゃいますよ。鬼か高瀬。好きだ。
まあ、「倒れてもなんかやる」とララランドの歌詞を変えて花奈さんも歌ってらっしゃったし、もうこれはね、ぜひやってほしいです。
高瀬を呼ぶとかは置いといても、また「なんかや」ってほしいなと強く思いました。

ここが最高高瀬くるみちゃん(1部)

高瀬最高8連発いきます。

①パンダリュックの高瀬くるみちゃん

みんな小道具の学生カバン持ってるんですけど、高瀬ちゃんだけパンダのリュックなんですよ。Pandaって書いてあるパンダ柄のリュック。
明らか背負いなれてるんですよ。多分私物ですね。最高。
どうやらモーニング娘。小田さくらちゃんのブログで以前言及があったみたいです。これっぽい感じしますね。

たまたまそこを通っていったハロプロ研修生の高瀬くるみちゃんのリュックに
「Panda」の文字。
リュック自体もパンダの顔の形
なにゆえパンダ?小田さくら|モーニング娘。‘18 天気組オフィシャルブログ Powered by Ameba

②空想少女だよ!高瀬くるみちゃん

瀬名ささかちゃんは空想大好きみたいで、意味わからないことばっかり言うんですね。ハイ可愛い。

足利義満だよ!高瀬くるみちゃん

屋上には足利義満がいると言いだすささかちゃん。
ささかちゃん、坊主頭が好きなのかな!?

④誰にでも気さくだよ!高瀬くるみちゃん

男子とも女子とも気さくに話すんですね、ささかちゃん。
まっちゃんとも奈蔵さん(ななちゃん)とも、仲良くしゃべる。
ぶっとび空想少女なのに良いやつなんですよ。
ささかちゃんの名言書いときますね。
「友達になりたい人とはね、友達になろうって思うんじゃなくて、初めから友達だったみたいに接するんだよ。」
「あ、出過ぎたマネーロンダリングだったらごめんね。」
「空気は読むもんじゃないよ、吸うもんだから大丈夫!!!!」

おバカキャラ最高!高瀬くるみちゃん

なんとささかちゃん、おバカキャラなんですよ。はい最高。

⑥沖縄のアイスキャンデー屋さん!高瀬くるみちゃん

進路調査票出さないで、沖縄のアイスキャンデー屋さんになりたいとか言うささかちゃん。可愛い。
ささかちゃんは何になるんだろう、そして高瀬は何になるのかなあ、なんて思いました。

⑦アバウトだけど感動したよ!高瀬くるみちゃん

8/26昼公演で、最後の挨拶担当が高瀬ちゃんでした。

高瀬ちゃん細かいところまで気にしたいタイプなんだね!可愛い!

2部ライブパートのセトリと感想

自分の記憶と色んな方のレポを参考に。
8/26公演バージョンです。

1.Another Day Of Sun/ララランド(全員)
2.ジッパー/NMB48(花奈・宮島・森岡or平嶋)
3.SHALL WE LOVE?/ごまっとう(高瀬・松田・春花)
4.青春アミーゴ/修二と彰(白柏・吉田 バックダンサー紅葉)
5.パジャマドライブ/AKB48(TeamB)(花奈・紅葉・平嶋)
6.夢破れて/フォンティーヌ(春花)
7.乞食たち/ガブローシュ(昼高瀬・夜宮島)
8.プリュメ街~心は愛にあふれて/マリユス・コゼット(白柏・花奈)
9.オン・マイ・オウン/エポニーヌ(昼花奈・夜高瀬)
10.One Day More/レミゼラブル(村長除く全員)
11.村長ソロダン
12.人生はSTEP!/℃-ute(花奈・宮島・高瀬・松田・春花)
13.Believe/嵐(白柏・紅葉・吉田・村長・しんご)
14.夢/THE BLUE HEARTS


ちなみに平日公演では微妙にセトリが違ってます。
また、レミゼ曲はほとんど回ごとにメンバーが変わります。たった四日間の公演期間で回替わりってもう凄まじい。
ちなみにちなみに、開演前のBGMも、ネトゲ廃人シュプレヒコールとか、バニラソルト(堀江由衣)とか、シアターの女神とか、Do it Now!とか、個人的に好みのものばかり流れてました。
これ花奈さんのセンスなんでしょうか。最高だなあ。

ここが最高高瀬くるみちゃん(2部)

①高瀬くるみちゃんのララランド

黄色のドレスがめちゃにあってて可愛かった、、、。
高いステージで堂々歌う姿が素敵でした。
いやもうララランドってやっぱいいな、最高だなって思いましたね。男女ペアのダンスというのもハロプロではなかなか見られないし、新鮮でした。

②高瀬くるみちゃんのSHALL WE LOVE?

まさかごまっとうやると思わないじゃん?
上手後方から「Baby Baby Baby SHALL WE LOVE? 」って出てくるんですよ、高瀬が。いや3人で出てくるんですけど。最高。
高瀬はあややパートでした。もうね……ドライビングですよ。
まさにこの選曲はハロコンでしたね。
8/26の夜公演のとき、入りのリズムが崩れちゃったんですけど、高瀬が何事もなく立て直しててイケメンでした。かっこいい。16ビート刻んでいこう。

③高瀬くるみちゃんの人生はSTEP!

もう、選曲が良すぎる。
生演奏の人生はSTEP!が聴けるって、ここはコットンクラブですかと。
高瀬は岡井ちゃんパートでした。ああ素晴らしい。
セクシーな感じに決めてたんですよ、高瀬ちゃん。可愛いですよね。
かなり難しい曲だと思うんですけど、全然必死感ないんですね。
今思うと、お姉さんたちについていこう、セクシーに頑張ろうという気持ちも強くあったのかもしれません。
研修生では最年長のくるみんですが、今回の公演では最年少でした。子供っぽく見えないように、みたいな気持ちがあったのかも。

④高瀬くるみちゃんがジャニーズJr.

いやほんと、びっくりしました。
青春アミーゴの途中でバックダンサー組が登場するんですけど。
男性陣に交じって一人高瀬がいるんですよ。え、ジャニーズJr.!!!
最高過ぎましたね。
これ平日はこんなにバックダンサーいなくて、高瀬もいなかったそうです。良いもの見れました。

⑤高瀬くるみちゃんのレミゼラブル。ガブローシュ、そしてエポニーヌ

ミュージカルが好きな高瀬ちゃん。ハロコンMCでレミゼの曲を披露したそうですが、まさかここで歌っているとは。
レミゼラブルは回替わりで役を替えていたそうで、私が見た8/26昼はガブローシュ、8/26夜はエポニーヌでした。
体格や声質もあいまって、少年役が非常に似合っていました。
ガブローシュはフランス旗を振っていました。もうね、高瀬がBRAND NEW MORNINGだよと。

そして、エポニーヌ。
ハロプロでミュージカルや舞台といえば田村芽実ちゃん、めいめいのことを思います。
いつかエポニーヌを演じたい、と言っていためいめい。
昼公演を見ながら、ここにめいめいが出ていた可能性もあったのかな、なんて思いました。
夜公演のくるみちゃんのエポニーヌを聴きながら、その思いはさらに強くなりました。
高瀬くるみちゃんのエポニーヌ、素晴らしかったです。透き通るような歌声、軽やかかつ伸びやかな歌いぶり。あれを数百人くらいしか聴いていないのはもったいないです。
奇しくもめいめいとくるみんは同い年。一人はハロプロから出て、一人はこれからハロプロでデビュー。
いつか二人が舞台上で交わればいいな、なんて。

新セクションへの気持ち

高瀬くるみちゃんは"新セクション"でのデビューが決まりました。
新セクションって、なんだろうと。
そこではアイドルの高瀬くるみちゃんが見れますか?と。

だってそりゃ、高瀬くるみちゃんはとても演技がうまいですよ、歌が上手ですよ。
それでも演劇の世界でなく、ハロプロ研修生の道を選んだってことは、アイドルをやりたいってことなんじゃないですか。高校卒業しても、ハロプロ研修生を続けることって、ものすごく強い意志が必要だったと思います。

なのに、なのに普通に舞台仕事って、どうなんだろう?
そりゃ、演技を見られるのは嬉しいけど、それってアイドルなのかなあ?
こんなに可愛く歌って踊れる人が、アイドルをやれないなんて、おかしくないのか?

そんなもやもやを抱えて、今回の空想ペルクライムを見ました。

そして、
「ああこれは、これは私の理想の高瀬くるみちゃんの活躍の仕方だ!!!」
とアツく感動しました。

演技あり、歌ありダンスあり、ミュージカルあり。

確かに、ハロプロのグループのメンバーとしてデビューすると、どうしてもグループのスケジュールが優先され、個人での舞台仕事はなかなか難しくなるのではないかと思います。

だけど、これだけ演技が出来る人を、成長の余地がある人を、枠にはめ込んでしまうのはどうにももったいない。

だからこそ新セクションが、「ハロプロのアイドルでありながら、演技も極めていく」というマルチに素晴らしいものになればいいなと。
この「空想ペルクライム/ Les Nankayaru」は、図らずも"新セクション"への希望を持たせてくれるものとなりました。
本当に、観に行けてよかったです!!!!!!

こんな素敵な、全ての要素が詰まった熱い舞台で、高瀬くるみちゃんを見られて幸せでした。

おわりに

最高高瀬!!!!!!

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ネガポジポジの各チームを観てきたエモーショナルな感想

おぼろげな記憶を留めるために書いておきます。
エモーショナルな感想なので、話が飛び飛びだったり誇張が過ぎたり、深読みしまくったりしてます。ご了承を。

観た順番がA→C→Bなので、その順に感想を並べます。
以下目次。

Aチーム 11/3 初日

おぼろげになりつつあるので、当時のツイッター遡りながら。


・影アナが終わると流れてくる、ディスコ風アレンジのネガポジポジインスト。あれはクセになる。
まず始まり方がカッコよくて、舞台上の椅子に登場人物が全員座っているあの感じ。
そしてなんだかものすごく騒がしい。ステージ上には常に誰かがいて、目が足りない。
全編歌っていてミュージカル風、オペレッタというのかな、それが楽しかった。

・正直、初日で慣れていないせいもあったのか、歌唱力不足は否めなかった。また、これも初日ということで、笑いどころっぽいところでも客席は静かだったため、滑ってる感もあった。
・でも、公演を重ねるごとにこなれて良くなるのだろうという期待感が見ていてすごかった。

・そんな風に眺めていると、突然の暗転。
カチッ、カチッ、と、ライターを点ける由美。りこりこ。
無音で、座ったり、寝転がったり、鍋を眺めたり。
ゾクゾクしました。なんだこれは、と。
りこりこの持つドールっぽい可愛さ、何を考えているのかわからないところ、彼女のセクシーさ、妖しさ、が存分に活かされていた。
無音で、一人で、ステージ上で、こんなに長い尺で。
とにかくびびりました。心を掴まれた。

・物語は進み。
リリウムのシルベチカのように、舞台上をフラフラとさまよう由美りこりこ。そのみすぼらしい格好がりこりこはなぜかよく似合っていた。マッチ売りの少女みたいな、儚げな感じ。
ウインドウズの歌では後ろでセクシーに踊り上げていました。りこりこの姿に目を奪われました。

・そして、りさと由美が本音でぶつかるラストシーン。
これを見て端的に的外れに伝えるとセックスしていた、と表現した自分を自分で褒めてあげたい。まさにそうだった。
あの生身の感情のぶつかり合いと、その果ての一種のカタルシス。りさと由美という役を超えて、加賀楓山岸理子が垣間見えるほどの感情の発露に、こちらの心まで揺さぶられました。

・まあそんなこんなで、ぜひ他チームも見に行きたい、と思えるほど良い公演でした。そして、つばきメンではリサ樹々が元々気になっていたので、リサ樹々Cチームのラストシーンが見れたら極上の幸せに浸れるだろうなと、既にこの時から予想していました。自分で自分を褒めてあげたい。

・「ってか放火のネタ回収されないんだろうなと思ったらほんとに回収されずに終わったな…」と釈然とせず、後日狼の感想などを読みあさっていたら諸々の事実に気付き、ますますネガポジポジ沼にはまったわけです。

・るみ役の桃々姫ちゃんが子役!といった感じで演技も上手くて可愛いかった。

・アンサンブルの小野瑞歩ちゃんに見惚れてしまいました。つい日替わり写真を買ってしまうほど。新メンバーということで全然知らなかったのに、アンサンブル見たらメロメロになってしまいました。笑顔でニコニコしていたのが印象的です。しかし、今思うと彼女は「カゲ由美」役。「カゲ由美」はなぜあんなにニコニコとしていたんだろう。まあもちろん、小野瑞歩ちゃん自体、いつもニコニコしてる方の子なのですが。今思うとやっぱりAチームはトリッキー。


Cチーム 11/17


・Cチームの「りさ」は、Aチームりさに比べてめちゃくちゃ我が強い印象だった。

かえでぃー演じるりさは、言いたいことが言えない性格、根本的に自分に自信が無く、キラキラした由美に対して引け目に感じているんだろうなと思ったけど、りさまる演じるりさは「せんべい屋の娘に生まれてなけりゃああたしだって!!!」みたいなものすごい負けん気というかパワーというか、強烈な卑屈さを感じた。


・Cチームはアドリブを含め、本当の姉妹のようだった。特にりさと舞の掛け合い。可愛かった。由美の前でなければりさはこんな感じで素直なんだよ、という対比としてもわかりやすかったし、笑いを誘うシーンとしてもすごく良かった。


・Cチームは歌が良い。りさまるの声も良い、樹々ちゃんの歌も良い。高音をりさまるがブレずに一発でポンと当てて歌っているときとか惚れ惚れした。この舞台は心情描写にしろシーンの雰囲気作りにしろ歌が資本だと思うので、かなりこれは高評価。


・りさまるの特技けん玉を見れて幸せ。関係者席、特にあやぱんが笑ってたような気がした。声だけだけど。あやぱんはりさまるのシーンで特に笑ってた印象。声だけだけど。長く過ごしてきた仲間として、あやぱんはりさまるの演技やアドリブをどう見たかな。


・りさまるアドリブ多いな!と思った。「りさ」は控えめなのに、りさまる自身の性格はSっぽいので、アドリブの度に興奮した。「りさ」と「リサ」を飛び越える瞬間の面白さというか。これはりさまる自身は「りさ」っぽくない性格だからこその面白さかな。クールに見えるりさまるがアドリブを仕込むってだけで面白いんだよね。良かった。

・特に印象的だったのが、由美が油を注ぐシーンのアンサンブルりこりこ、つまりAチームの由美。あのシーンは由美自身とても躊躇っていたように見えたし、アンサンブルりこりこも、躊躇うように振り向きながら戻っていった。そしてアンサンブルかえでぃーも、強気に見えるCチームりさの弱い一面を表しているような気がした。「アンサンブル≒カゲ◯◯は素直な心説」を推していきたい。

・舞役のおのことちゃんが良かった。正直、Aチーム舞役のほりえってぃーがハマりすぎていて、これは超えられないだろうとか思っていたけど、おのことちゃんもめちゃ良い。舞はいい役だなあ。主演のりさと由美、そしてラブシーンを演じる四女るみと川上に対して、舞は基本的にコメディエンヌなんだけど、相手役がいないからこそ個人の力量、センスがそのまんま活かされてる。舞はいい役だ。
・由美が貧乏になってボロボロの服着ているところ、樹々ちゃんのセンスが良すぎてまるでパリコレの新作みたいな前衛的ファッションに見えてしまった。可愛い。

・Cチーム川上きゅん可愛すぎでしょう。顔は一番イケメンだなと思うのに、ぶっちゃけ一番可愛かったの川上きゅんなのではないか。可愛い。


・元はちきんあやのちゃん、この子がそうか!と納得。確かにスタイルといい華といい、目を引きまくる。(初日Aチームのときは小野瑞歩ちゃんにメロメロであまり見る余裕がなかった、、、)

手をグルグルするダンスのとき、めちゃくちゃ高速で回していたのがちょっと面白かった。


・途中までりこりこの霊圧が感じられなかったけど、ちゃんといた。そしてりこりこはダンスのときの表情、表現力がズバ抜けていると気付いた。他の子はにこにこ踊っていたり、かえでぃーとかは黒子に徹すように真面目な顔なんだけど、りこりこは顔でもセクシーに踊っている。それってダンスが踊れる人の芸当だ。
まあ不幸なのか幸いなのか、まだりこりこ本人には色気がほとんどないんだけど、ダンスはとてもセクシー。肩の使い方なんて素晴らしい。この子がつばきファクトリーとしてデビューすること、これから先、ダンスをもっともっと見られるであろうことを、本当に幸せに思った。


・Aチームのときは、ウインドウズの場面の後方でマウスを使いながら踊る由美(りこりこ)がめちゃめちゃセクシーで、そちらにばかり目が行ったんだけど、今回はそうはならず笑 まあ、樹々ちゃんがそんなにセクシーでも心配になっちゃうからいいのだ。


・Cチームのラストのシーンは前評判通りやばかった。
2人がお姉さん座りみたいな体勢していて、前方の樹々ちゃんにすがるように抱きつくりさまる、という図のところ、マジでセックスの雰囲気すぎて上着で顔を覆いそうになった。なんだあれは。あれを観るためだけでもお金を払った価値がある。10代の女の子のあんな姿、あんな顔、普通は見れない。物凄いものを見た。元々アドリブを見るとなんか気恥ずかしくなっちゃう性格なので、りさ由美、というかリサ樹々がアドリブ混じりに好き!って言い合うの、ものすっごい照れた。照れた。
以前樹々ちゃんがブログで、暗に「千秋楽までに◯◯したい」みたいなことを匂わせていたので、もしやキス!?という期待感というか、多分しないだろうとは思ってたけど、年末ジャンボ宝くじの当選発表を見るような気持ちで見ていた。結局しなかった。けれど、その後こたつに2人で並んで入るシーンでにこにこ笑い合っていたのを見たら、千秋楽では本当にキスするのでは?なんて思ってしまった。→結局しなかったみたいで一安心。

・Cチーム由美は好きという気持ち、友達になりたいという気持ち、謝りたいという気持ち、がわかりやすく表現されていたように思う。これは追加セリフとしてあった「遊びに来たかったよ!」というセリフからも伝わる。

・しかし、演技力歌唱力の高さに隠れて、実はCチーム由美は方向性が見えにくかったのでは。
大千秋楽後の樹々ちゃんブログでも、悔しい気持ちがまだあり、自分らしい由美がどんな由美か、わからない部分はまだたくさんあると書いています。

私らしい由美がどんな由美なのか
自分でも分からない事はまだたくさん
あるし、変な気持ちで悔しい気持ちもまだあるけど、、、


ここで終わりじゃない!

終→続 浅倉樹々|つばきファクトリー オフィシャルブログ Powered by Ameba


・Cチームは、最終的にはりさ(りさまる)の母性にかなり助けられていたと思います。
ラストシーン、樹々由美はどれくらい自分のことを好きかとりさに問いかけ、お母さんくらい好きだと言われ、散々好きと言われ、言い合い、ようやく、ようやく素直になり、謝ることができます。一番由美が救われたのは、きっとCチーム。

・Cチームの由美は、放火を躊躇っていたあの時からずっと、救われたかったんだよね。
だから、 強いて言うならCチームの辿り着こうとした答えは、求めていた救いと母性への回帰だったのではないでしょうか。
Cチーム由美がずっと求めていたのは、許しであり、甘えであり、上辺だけでない無条件な存在の肯定。
母親不在で、父親にすがるしかない自分。全部父親の影響で、由美の人生は動かされてる。それを救ってくれる人を求めていた。

・一方のりさは父親がおらず、しかしポジティブで下町的なあたたかい家族の中で生きている。
浪人、無職、引きこもりと、男性的な社会的強さはかけらもないりさ。テレビに影響されやすく、流されやすい。りさは由美の残した地図を見ても、意味を一生懸命考えても、悪く考えるのはやめようとする。りさはあまりに甘くて甘くて甘い。
だからこそ、由美はりさに救いを求めたのではないか。自分よりカーストが低く、だけど片親という境遇は同じ。そして自分が燃やそうとした家の子。甘く優しすぎるりさに。
・由美は許しや救いを求めたからこそ、あの日頼めなかった蕎麦、そして天ぷら蕎麦を作ろうと、なにか贖罪のように蕎麦屋でアルバイトをしているのではないか。

・だけど救いとか母性とか、そんな答えまでCチームは持っていけてなかった、と思う。そんなテーマは大きすぎるし重すぎる。設定だけなら、父親不在母親不在の対称性、父親のいいなり、父親不在と社会性の欠如、上辺だけの肯定とプライドの高さ、などというピースは散らばっていましたが、それらを拾い上げ結びつけることは、あまりに難しいと思います。だからこそ、あのラストシーンの、全てを包み込むような濃厚な感情のやり取りに助けられている部分があります。

・そういうわけで、Cチームラストシーンは、百合っぽい雰囲気でした。甘えたで勝気でワガママっぽい樹々ちゃん、クールで艶っぽくしかし熱く吠えるようなりさまる、これらが混ざり合うと百合っぽくなるというのは面白い。それはりさまるの母性、優しさ、そして救いを求めた由美樹々とが絡み合った結果なのでしょう。

・しかし、りさ(りさまる)が母性的な救いを提供していたのに対し、結局、由美樹々が表現しようとしたのは、「好き、友達になりたい、仲良くなりたい」という甘酸っぱいまっすぐな答えだった気がします。そのズレがあったからこそ、百合「っぽい」で留まれた。もし二人の解釈が友情で一致すればBチーム的なさわやか友情エンドになっていただろうし、母性や救いという解釈に一致すれば、さらに濃密でむせ返るような同性愛的エンドになっていたのでは。その二人の間のズレが惜しいようで、だけどギリギリのラインを攻めていて、良いなと。あくまでこれは小劇場の濃厚な舞台ではなく、研修生をメインに据えた若者の爽やかな舞台だから、やれるのはここまでなのかなとも。

・あと、Cチームを観たから気付けたこと。
貧乏になった由美が再びりさの前に姿を現した大晦日、りさにマキコからポケベルで連絡が来るけど、結果的にりさはマキコの元へは行かなかった。りさは、オシャレでテレビのオーディションにも出て貝殻みたいなイヤリングしてイケイケでおまけに仕事も紹介してくれたマキコではなく、貧乏になってすっかりみすぼったらしくなった由美を選んだ。そんな風に思えます。


Bチーム 11/19 朝公演

・Bチームはレベルが高かった!ハロプロの芝居というと贔屓目に見てしまうところがありますが、それを抜きにして、とてもレベルが高い。ハロプロを知らない人に見せるなら、Bチーム公演だと思います。

・特に、由美役の高瀬くるみちゃんの演技は圧巻。芝居も歌も、間違いなくトップクラス。調べると、小2の頃からミュージカルを習っており、主演の経験もあるそう。そりゃ上手いわけです。
ちなみにNHKの「オトナヘノベル」でくどぅーと共演していたのが高瀬ちゃんだそうです。普通に役者さんだと思ってた。びびった。

・そして主演でありながらダークホースとも言えるのが、りさ役の小野瑞歩ちゃん。舞台は初めてという小野瑞歩ちゃんだけど、高瀬ちゃんに引けを取らない。普通、演技の実力差がありすぎるとどちらかが浮いてしまうと思うんですが、瑞歩ちゃんは高瀬ちゃんと絶妙にマッチしていました。そして歌唱面では、その通る声で明朗に歌い上げていて、非常に気持ちが良かった。

・何より小野瑞歩ちゃんは、アドリブ力が素晴らしい。各チーム共通のアドリブシーンで、明確にオチにつながるアドリブを長尺で入れてきたのは多分瑞歩ちゃんだけじゃないかな?脱帽しました。加えて瑞歩ちゃん、ユーモアがある。高瀬ちゃんが瑞歩ちゃんのとあるアドリブでツボってしまい、観客がどっと笑うという場面も。

・メタ的な話になりますがBチームは、女優魂ビンビンな高瀬ちゃんが、舞台が初めてという瑞歩ちゃんの豊かなアドリブに振り回されるような形になっていたのが、対照的で非常に楽しかったです。少年漫画で例えるなら、高瀬ちゃんが経験豊富で才能溢れるクールなライバル役、そして瑞歩ちゃんが、新人にも関わらずその天性のセンスでめきめき成長していくニコニコ笑顔の主人公、といった感じでワクワクが止まりません。アニメ化してくれ。

・Bチームは高瀬ちゃんのおかげで安定感があり、小野瑞歩ちゃんのおかげで素敵なアドリブを見ることが出来ました。いわゆるアドリブって、「はい今アドリブやってますよ」感が出てしまいがちですが、Bチームは演技力がしっかりしているのでアドリブにも余裕がありました。アドリブが活きてました。そしてオチにも繋がる伏線を入れていたのは、さすがの一言に尽きます。一つのお芝居として素晴らしかった。


・Bチームの由美は、お茶目。そして掴み所がなく、ふわりふわりとしていました。あまりにふわふわしすぎていて、すぐどこかに飛んでいってしまいそうな、そんな雰囲気。その雰囲気が、世間知らずのお金持ちのお嬢様という感じで似合っていました。そしてアドリブにも表れていましたが、ちょくちょくりさをおちょくる感じ。馬鹿にしてるの!?と思ってしまうのもわかる。でもそうじゃなくて、友達になりたかった、仲良くなりたかったんだよと、掴み所のないふわふわした由美が、全部を失った由美が最後に素直に言うのは、とても可愛かった。

・由美が火を付けようとするシーン、Cチーム由美のときはかなり躊躇いが窺えたのですが、このBチーム由美はすぐにでも火を付けてしまいそうに感じました。火をつけるまでの間は、まるでただの気まぐれ、のような。逡巡とは言い難い雰囲気でした。アンサンブルとして出ていた樹々ちゃんも、Cチーム公演のアンサンブルりこりこが躊躇いがちに振り向いた後に戻っていくのとは異なり、さっと躊躇いなく帰っていく様子でした。


・この舞台のクライマックス、由美がりさを追いかけるシーンでもBチームの特色が出ていました。気付いたら、なぜかりさが追いかける側に回っていて。なのに、客席への階段を降りるりさを由美が追いかけてこなくて、りさが「なんで追いかけてこないのよ!」なんて怒ったり。りさをおちょくる由美が、本当に可愛かった。
和解した後、こたつ入ろっか、とりさが誘うと、由美はこたつの中ではなく、天板の上に座り、りさを手招き。そして由美の膝の上にりさが座ります。Bチームのりさは最後まで、由美に翻弄されていますね。実年齢でいうと高瀬ちゃんは高3、瑞歩ちゃんは高1で瑞歩ちゃんの方が年下というのも、良い味を出しています。



各シーンごとに振り返る

由美が火を付けようとするシーン

・Aチームは何をし出すかわからなかった。ライターなんて手に持って、油を注いで、何を、何を何の目的で?どうして?何を考えている?と、まさにりこりこのブログにもあった狙い通りにトリッキーで、そして妖しげで、演技として非常にそそられました。Aチームの良さとは舞台の妙であり、その芝居の美しさであり、そこに解答はいらない気がします。

・Bチームはさらりと火を付けようとした印象があります。Bチーム由美は放火や自分のしている父の手伝いを、悪いこととは思っていないのでは。純朴ゆえの過ちのような気がしました。地図は何なのかと聞かれ由美が「それはおっとうが…」と2回目の大晦日で言うセリフがありますが、それはおっとうが命令したからとか、おっとうに言われただけだよ、とか、Bチームの放火のシーンではそんなセリフが続くような、自分の責任とは思わないような、そんな気がします。おっとりとほわほわして、お金持ちであることやそんな危ない手伝いも、ありのまま受け入れていた気がします。
私にとってBチーム由美は、ふわふわとして、たんぽぽの綿毛のような心地よくつかみどころのない、つかまえさせない子でした。

・Cチームは、火をつけるのをあからさまに躊躇っていました。アンサンブルでカゲ由美のりこりこも、躊躇いがちに去っていきます。父の命令から、嫌々、火を付けようとしているのかなという風に思えます。
しかし、Cチームの由美は難しいです。前述のように樹々ちゃん自身、自分らしい由美について迷っていた節がブログからも窺えます。

・「私あの子の何かを助けるべきなの」と歌うりさ。火を付けようとしている姿を見て、そんな風に歌うなんて、物凄いと思った。助けたがりかよ。
りさは結局、あの放火未遂について悶々と考えたまま、ずっといなくなった由美のことを想い続けます。

・最初に見たときは、そんなに長い間、いなくなった由美のことを思い続けられるものかな?なんて思ったんですけど、色々把握した今思うと、なんかこれ、すごくわかるんですよ。
なんでもできてお金持ちでおしゃれで、友達なんだけどそれも上辺みたいな感じで。そんな女の子の、闇の部分を垣間見てしまった。不完全な部分を見てしまった。それから彼女は、姿を消してしまった。
友達じゃなかったからこそ、気になって気になって気になり続けて当たり前なんですよ。
あの子何を考えてたんだろう、何をしにきたんだろう、放火しにきたんだろうか、それだけが目的なのか、そんなに私のことが嫌いだったんだろうか。だとしたらどうして? 気になって仕方ないのも、なんだか今ならわかります。

貧乏になった由美がまんでん家を訪れ、助けてほしかったと心の中で言う

・これは金銭的に助けてほしい、ということもあるだろうし、精神的にも救われたかったのかなと思った。
友達の家を燃やさなくてはいけないという状況。しかも地図や「父の仕事を手伝っている」というセリフから、このような放火、それに類することをしたのは、一度や二度では済まないのでは?
由美自身がそれをどう思っていたかは各チームの解釈によると思うけど、火をつけようとする由美の姿を見て「何かを助けるべきなのか」とりさが思ったことは事実で。実は最初の大晦日のときから、由美は精神的な面ではきりきりと、追い詰められていたのかなあなんて思います。

りさと由美が仲直りするシーン

AとBとCで一番このシーンは異なっていました。

・Aは熱演、なんて感想を見かけましたが、まさにその通りだと思います。見ているだけで、その感情の揺らぎでこちらまで、涙が出てきました。
芝居なのに、芝居を超えて役者本人の心が溢れて、境界線が曖昧になって、そんな風にさらけ出していることに、また心が熱くなって。
トリッキーさを求められていたのにも関わらず、こんなにも熱い芝居。山岸理子加賀楓の実力の賜物だと思います。大団円という言葉が、まさにAチームの終わり方には似合います。

・BはAチームに比べるとコミカル。しかし、あくまでも枠の外にはみ出さない、芝居の空間を守る芝居でした。
先にも書きましたが、一つの完成された舞台として観るなら、間違いなくBチームです。他のチームはこのシーンで、りさと由美というよりも演者自身が表に出てきているのですが、Bチームは高瀬ちゃんのおかげで、この自由すぎるアドリブ空間においても役が崩れませんでした。さすがです。わかりやすく(?)言うと、唯一Bチームのラストシーンだけはセックスに見えませんでした。それが良いかは悪いかはともかく。素敵で愉快な二人の追いかけっこ、そんな感じでした。私はBエンド、かなり好きです。爽やかなドラマや漫画みたいでした。
そして、そんなしっかりした高瀬ちゃんの芝居と心を引っ掻き回す、瑞歩ちゃんの由美。高瀬ちゃんの芝居を崩すためのトリガーが、小野瑞歩ちゃんなのです。素晴らしい配役バランス。高瀬ちゃんの完璧さと瑞歩ちゃんの自由さを持ってして、Bチームネガポジポジは硬軟両者を併せ持つ、親しみやすくレベルの高い芝居となっていました。

・Cチーム。前評判通り、ラストシーンは百合でした。百合でしたって曖昧なんですけども。
目を背けてしまいそうになるほど、濃厚で情緒的な触れ合いでした。狼に「レズビアンの痴話喧嘩に見えた」って感想がありましたが、それもわかる。劇中年齢ではラストシーンりさ由美は26歳のはずなんですよね。それがあんな風に抱き合ったり好き好き言い合うってなんかもうそれ(それ)。
抱き合いながら背中に回す手をちょいちょい動かして、さらにきつく抱こうとする感じが物凄かった。多分やってる本人たちはそこまででもないんだろうけども、見てるこっちにはとんでもない破壊力。
この百合っぽさ、濃厚さは小片りさまるの才能が大きいかと思います。アンサンブルとしてりさまるが出演していたチームBでも、由美のシャワーシーンの時、妖艶にシャワーホースを巻きつけていました。あまりにセクシーに由美に顔近づけるのでキスするかと思ったよ。マジやばいなりさまる。
そして確かに、このシーンの感情の濃厚さは圧巻なのですが、果たしてこれはりさ由美かというと、もうこれはリサ樹々だったと思います。一番役者本人が表に出ていたのはCチーム。

軽く謎考察

母和子は地上げに気付いていたか?

本当に恋愛的な意味で言い寄られてると勘違いしていたとも、子供達の前だからばれないようにしていたとも、どちらの解釈も出来ると思う。札束入りの花束を渡されても、それが恋だと思っているという解釈なら、まんでん家の、そしてりさのポジティブさは和子由来のものだと思う。実際にりさ以外の子供達は、長女の未知でさえ、由美の父が地上げ行為をしていたとは気付いていないように思える。

ではりさは由美の放火の意図に気付いていたか?

気付かないようにしていた、のではないか。
当時地上げのことはわからなくても、火をつけようとしたことについて考えていれば、気付くときがあったと思う。
だけどりさはポジティブになり、放火未遂のことも「悪いようには考えないように」したから、気付いたとしてもそれが真実だとは思わないようにしていたのではないか。

由美は本当に蕎麦アレルギーか?

・Aチームは蕎麦アレルギーについて特に触れてなかった記憶。Aチームはとにかくトリッキーなので、どんな言葉さえも嘘のように見えて仕方ない。そしてそれが全て効果的に思えます。
・Bチームはアドリブで明確に、蕎麦を頼むのを避けようとしていることから、「蕎麦アレルギーは真実」という解釈で演じていたと思う。わかりやすかった。
・Cチームはアドリブで、蕎麦の固さ柔らかさについて由美が話していた。でも、そんな固さの違いなんて蕎麦アレルギーの人からは出てこない感想な気がする。つまり、「本当は蕎麦アレルギーではない」解釈で演じていた、という考察ができそう。
しかしCチームの場合、そんな嘘をつく必要性はあまり感じられない。「やっと素直に言える、これからは本当のことしか言わない」と歌ったあとで、あんなにいちゃいちゃと甘えた後で、りさに対して嘘をつく必要があるのだろうか。まあ単純にアドリブだっただけで深読みのしすぎかな。


おわりに

ネガポジポジ、本当に楽しかった。
つばきメンブログで稽古の様子を読んでいるときから、「これは絶対に面白いものになる、ベリの三億円少女に匹敵するくらいの舞台になる!」と思っていました。
その思いが現実になっていて、本当にうれしかったです。
お金があれば全公演入りたいのに、なんて思えた舞台は初めてです。

ここまでネガポジポジにのめり込んだのには、色々理由が重なっていると思うのですが、その一つにはAチームの初日公演を見た翌々日に、ももちの卒業と引退が発表されたことも大きかったのかなと思ってます。
ネガポジポジのおかげで考えずにいられたけど、気付けばあれからもう2週間も経っていました。
そういう意味でも、ネガポジポジの存在はありがたかったです。

楽しかった。たった三回だけしか見られなかったけど、夢のような空間でした。
またあのやけに丁寧語な影アナが聴きたい。ディスコ調のイントロが聴きたい。椅子に座ってかっこよく並ぶキャストが見たい。みちりさまいるみの歌が聴きたい。結構気ぃ使うねぇも、これがオープンハートせんべいだ!も、ライターの鳴る音も、油を注ぐ音も、もういっちょも、Windowsの歌も、アンサンブルのダンスも、居間はだめも、ラストシーンも、最後の歌も、全部全部。

本当にありがとうございました。
楽しい楽しい舞台でした。
感謝祭絶対やってくれよな。頼むぜアンドリウ。

エモーショナル感想終わり。

「ネガポジポジ」の設定と元ネタをゆとり世代がまとめてみた

 
 
みなさん、「ネガポジポジ」観ましたか?
ネガポジポジ、最高でしたね。
 

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観られなかった方は、ぜひDVDで。公演は3パターンあったのですが、3回回しの日にカメラが入っていたそうなので、全3パターンとも収録されそう。されると良いな。
(追記)
3パターン全てDVDに収録されました。素敵。
 
以下目次。
 
 

雑多な感想

私はまず、初日Aチームを観ました。
ほんとのほんとの一発目の回です。
初見の感想は「ものすごく物凄かった。」
 
登場人物が全員舞台の上に乗ったまま始まるというスタート。
そう、ネガポジポジの最高なところは、セリフがない演者も、常に舞台の上にいるというところです。ずっと舞台上が騒がしい。色んな子が色んな場所で色々やっているので、目が足りない。そして誰を見ていても良い。非常にドルオタ向けの舞台だったと思います。
そこから猛スピードドタバタてんやわんや、すっちゃかめっちゃかに、可愛い子たちが歌い踊る。
なんだこれはと。
そして、そんなうるさいシーンから突然の暗転。
日常からの乖離。
しんと静まり返った舞台に、由美が一人で現れるシーン。
これは、どのメンバーも凄かったのですが、初日のAチームのりこりこの演技が、強く印象に残っています。
何より、りさと由美が心を丸ごとさらけ出してぶつかり合う芝居。
これがネガポジポジの肝でした。
メンバーのブログで稽古の様子を読んでいる時から、ものすごいものになるんだろうなと思ってましたが、本当に物凄かった。
10代の女の子の、あんな顔、あんな姿、普通は見られません。
素晴らしい熱演でした。
心を動かされました。
ラストではこっちまでにこにこ笑顔になり、幸せな気持ちで帰れるというハッピーな舞台でした。
 
本当に、女性客が少なめだったのが至極残念。
洋服の違いとか、お金があるとかないとか、おしゃれかださいかのマウンティングって、女性の方がよく実感できそうな気がします。
そしてもちろん、女同士の友情とかも。
みんなDVD買おう。
 
しかし。しかしですよ。
こんなに良かったネガポジポジですが、ゆとり世代の私にとってバブル世代のネタは、知識としてはわかっても笑えるところまで持っていけず、観劇中も元ネタがよくわからないものが少なくなく、ちょっと寂しくなりました。
そして「なんだったんだ…伏線回収されてないぞ…」と消化不良のまま狼を読みあさり!
諸々の設定の意図に気付き!
一気にストーリー解釈がひっくり返りました。
 
そしてその後BチームとCチーム公演を1回ずつ観て、各チーム1回ずつ、計3回観劇しました。ネガポジポジは最高。
パンフレットにも、最初の読み合わせの時に「この話わかる人?」と聞いたら、3人しか手が上がらなかったと書かれていました。ゆとり世代にさえわかんないのだから、ハロプロ研修生世代にはもはや何が何だかですね。むしろわかった3人って誰なのか逆に聞きたい。
 
ネガポジポジという舞台は、歌による心理描写が豊富な一方で、客観的な真実、登場人物の行動理由は、セリフとしてはあまり語られません。
「おそらくこういう設定なのだろう」という予想、解釈は、それぞれのチームと観客に委ねられています。
それがこのネガポジポジの良さでもありますが、世代知識が無いことも相まってあまりにわかりにくかったので、ちょっと設定やら元ネタやらを、ツイッターなどなどのレポやWikipedia等調べて整理してみました。
 
観劇済みの方は、拾いきれなかった設定を確認するのに使ってください。設定を知ると知らないとでは、とあるシーンなどの解釈が丸っきり変わってしまいます。
観てない方も「こんな話なのか〜」と読んだり、DVDが発売されたら鑑賞後にぜひ読んでください。
 
がっつりネタバレだし、記憶があやふやなところもあるので、セリフを一言一句正確に知りたい!DVDを待ちたい!という方はここまでで。
それではいきます。
 

登場人物名とキャスト

長女・未知(須藤茉麻
次女・りさ(A:加賀 B:高瀬 C:小片)
三女・舞(A:堀江 B:前田 C:小野琴)
四女・るみ(A:清野 B:吉田 C:西田)
母・和子(梨木智香)

由美(A:山岸 B:小野瑞 C:浅倉)
川上(A:金津 B:小野田 C:一岡)
 

登場人物の年齢推移

 
基本的には劇中の発言に基づき、経過しているはずの年数を足していきます。
 

最初の大晦日(1988年)

りさ、由美 19歳(高校で同級生、りさは一浪目?)
未知 22歳(22歳、華の女子大生と自己紹介している)
舞 13 or 14歳 (最初に由美が泊まった時は中学生だったとのセリフあり)
るみ、川上 11歳(同級生)
 

2回目の大晦日 (1992年)

りさ、由美 23歳
未知 26歳
舞 17 or 18歳(高校に行かずフリーター)
るみ、川上 15歳(高校受験、進路の話をしている)
 

3回目の大晦日 (1995年)

りさ、由美 26歳
未知 29歳(「来年で30になる」と発言あり)
舞 20 or 21歳
るみ、川上 18歳
 
 
こんな感じで、最終的にはりさと由美は26歳になります。
そう考えると、あのラストシーンのりさと由美の芝居ってかなり、かなり見方が変わる気もしますね。
 
 

時系列と設定、パロディ元ネタ

ここからが本題。
以下、時系列順にパロディや設定など並べてみます。
実際の年と劇中の年とで若干のズレがあるのですが、現実の時間軸に合わせて並べます。詳細は後述。
 
 

1988年(昭63) 12月31日

 →あらすじにも記載の通り、1988年の大晦日から舞台は始まる。
 
・最初の大晦日、まんでん家に由美が泊まりに来る日
昭和天皇のご容態を知らせるニュースが流れていることから、昭和天皇崩御前年とわかる。
 
・劇中で時折入るニュースの噛みまくりなアナウンサーの声
当時は女子アナブームの走り、噛みまくる女子アナが多かったそう。中でも、言い間違いで有名な元フジテレビアナウンサーの有賀さつきが元ネタではないか。
 
・「邪魔でい邪魔でい!」と、時々べらんめえ口調のりさ
→あらすじによれば、まんでん家は東京の片隅にある。おそらくこのりさの口調から、東京の下町か?
 
・りさが由美に貸した服のブランド「ミョウジヤマモト」
→1980年代に流行ったDCブランド(DCはデザイナーズとキャラクターズの略)の中でも有名な、「ヨウジヤマモト」のパロディ。名前の通り、ファッションデザイナーの山本耀司氏が立ち上げたもの。おしゃれ上級者向け高級ブランド。
ちなみに、現在はDCブランドという呼び方は死語となっているそう。
 
・りさと由美の同級生のマキコが、深夜にやっている女子大生が出演するテレビ番組のオーディションを受けるという
→フジテレビ系で深夜に生放送されていた番組「オールナイトフジ」か。デビューしたばかりのとんねるず片岡鶴太郎らが出演していた。同番組に出演する女子大生は「オールナイターズ」と称され、女子大生ブームに拍車をかけた。
 
・りさは浪人中
→1980年代後半から90年代前半は私大バブルと呼ばれ、偏差値は上昇、私大入試が激化した。りさが浪人したのもさほど不自然ではない。
 
・由美の父から「(由美は)本当の姉妹のように仲良くしていますか」という電話。
→後の由美が油を注ぐシーンや地図の話にも繋がるが、不動産関係の仕事の由美の父は、まんでん家に対して地上げを行っていたのだと思われる。また、花束を渡したり、「本当の姉妹のように仲良く」というセリフから、放火だけではなく、偽装結婚による地上げも狙っていたのではないか? バブル当時は、偽装結婚を利用した地上げ行為による事件もあったらしい。
 
・りさが由美にあげてしまいそうになるアイス
→形や劇中写真から「レディーボーデン」。80年代頃までは高級アイスの代表格だった。
しかし1984年にはハーゲンダッツが日本に上陸。直営店が都市に展開されマスコミでも話題となり、さらに1990年のアイスクリームの輸入自由化以降は、様々な海外のアイスが登場。レディーボーデンは二番手感が強まっていってしまう。
 
・未知は22歳、華の女子大生
→つまり未知は四年制大学に通っていることになる。当時女子には短大の方が人気で、四年制大学進学率の方が低かった。
まんでん家は由美に比べて貧乏なように描かれているが、四姉妹を育て長女を四大に行かせるなど、かなりお金に余裕があるように思える。
 
・未知に友達からの電話。年末年始にオーストラリアへ旅行する、苗場は寒いからオーストラリアで会おう、でもやっぱり芝浦で会おう、埋め立て埋め立てと歌う未知。
→当時は海外旅行ブーム。そしてスキーブーム。苗場は代表的なスキー場。芝浦はウォーターフロントと呼ばれる臨海部の埋め立て地で、有名なディスコやライブハウスが多くあった。(ちなみに芝浦で有名なディスコ、ジュリアナ東京は1991年開業、芝浦GOLDも1989年開業なので、まだこの劇中の時点では存在していないはず)
 
・川上の実家は金物屋をやめて引っ越すという。家に放置されていたお札を大量に持ってきた川上。
→川上の家も地上げに遭い、そして土地を売ってしまった。そのため彼の家は、大量に金を手にした。劇中で一見、存在意義がわかりにくい川上は、地上げに抵抗して家を守ったまんでん家と対照的な存在、という意味合いがあるのだろう。
 
・るみと川上のシーンでドラクエの行列という話
→1988年2月10日に発売されたゲーム「ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…」は、発売日に大行列が出来、マスコミにも取り上げられたほどの社会現象に。発売日が平日(水曜日)であったため、徹夜したり学校をサボったりした学生が多くいたそう。これ以降、ドラゴンクエストシリーズは発売日を休日に設定することとなった。

 

・川上が、オープンハートはあげられないけれど、と言いながらせんべいを渡す。「これがオープンハートせんべいだ(よ)」とアンサンブルやりさが劇中で度々発言。

→バブル期にめちゃくちゃ流行った、ティファニーのオープンハートというネックレスのこと。

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・未知が由美の代わりにイタリアンへみんなを連れて行くとき「だいじょうぶいだよ!」と言う
→1990年放映開始のタケダ「アリナミンV」のCMでのセリフ、「大丈V」が元の流行語。CMにはカリフォルニア州知事となる前のアーノルド・シュワルツェネッガーが出演していた。
ただし、この劇中の大晦日は1989年なので、細かいことだがCMはまだ放映されていない。
 

1991年(平3)

→一般的に、バブル崩壊が始まった年とされる。至る所に不況の波が襲い、企業の倒産、証券会社の不祥事、銀行の破綻などが起き、新卒採用を見送る企業も相次いだ。
不動産関係の仕事の父親を持つ由美が路頭に迷い、りさもなかなか就職出来ないでいるのには、このような時代背景がある。
 

1992年(平4) 夏

・るみのセリフから場面が巻き戻り、夏にるみとりさが並んでテレビを見ているシーン。
→テレビや、るみとりさのセリフ、そして『いままで生きてきてどうこう』という劇中歌から、 1992年のバルセロナオリンピックの競泳女子平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子のニュースを見ているとわかる。レース直後にインタビューで岩崎は「今まで生きてきた中で、一番幸せです。」と語り、一躍時の人となった。しかし岩崎が当時まだ14歳であったことから、今まで生きてきて〜という台詞についてメディアなどで批判されたとも。
 

1992年(平4) 12月31日

 
・由美が泊まりに来た大晦日から1週間ほどで天皇が亡くなり、平成と同時に由美の行方はわからなくなった
昭和天皇崩御が1989年1月7日。
 
・未知が30億を母に求める
バブル崩壊による焦付きが原因か。
 
・未知「妹はフリーターですって自慢した」
→バブル期のフリーターは、自由な生き方を模索するドリーマー的な意味合いが強く、もてはやされていた。またバブル崩壊後は、前述のように困窮した企業が人件費削減のためリストラなどを行い、アルバイトとしてのフリーターが増えた。
 
・「冬彦さんみたい」「お母さん好き?」と言われる川上
→1992年7月から9月に放送されたTBS系列のドラマ「ずっとあなたが好きだった」の登場人物、桂田冬彦(佐野史郎)のこと。元々は単なる脇役だった冬彦だが、冬彦の母を演じた野際陽子のアドリブをきっかけに、冬彦は強烈なマザコンキャラへと変貌。唸り声や木馬に乗るシーンなどあまりの怪演ぶりに、一躍「冬彦さんブーム」が起きた。初回視聴率は13.2%だったのが、最終回では34.1%を記録。
 
・ポケベルを使う未知とりさ。未知は舞に「サラリーマンみたい」と言われる
→元々はサラリーマンの間で主に使用されていたポケベルだが、1992年頃から女子高生を中心にメッセージを送り合うことがブームになった。
 
・和子は、由美の父から告白されてもいないのに「平成と同時にフラれた」と悲しむ。由美の父からは、札束入りの花束を度々受け取っていたという(札束の方は受け取らなかったとも)。「結局なんだったんだろうね?」と不思議がる未知たち
→バブルがはじけて、由美の父からの地上げも収まったのだろう。札束が花束に入っていたのは、わかりやすく地上げを表している。しかしこのシーンの様子からは、少なくともりさ以外の娘たちは地上げがあったことに未だ気付いていないように思える。
 
・「今年の10大ニュース スペースシャトルエンデバー』 日本人宇宙飛行士」、というテレビのニュースの声。アンサンブルたちが宇宙空間のようにゆっくりとした動作で下手から上手へ抜けていくシーン。由美が「宇宙から見ると国境は見えませんでした」と言う。
→ 毛利衛宇宙飛行士が、1992年9月に、スペースシャトルエンデバー」に日本人初の宇宙飛行士として乗りこんだニュースから。また毛利氏は帰還直後、「宇宙から見ると国境は見えない」とコメントした。(同様のことは過去に初の有人宇宙飛行に成功したガガーリンも発言している)
 
・りさが未知にアチョーと言いながら蹴りを入れる。ファミコン風、中国風の音が流れる
1984年に稼動開始したアーケードゲームスパルタンX」のパロディか。「ホッ」「アチョー」「オリャー」「ワッハッハ」などの合成音声が当時にしては豊富で、声真似する人も多かったという。1985年にはファミコンに移植されている。
 
・由美が一人ステージに立ち、歌番組のようにソロ歌唱。
→かつてフジテレビ系列で放送されていた人気歌番組「夜のヒットスタジオ」のパロディか。
 
三浪したりさはさすがに四浪はまずいと就職活動を始めた
→最初の大晦日の年(1988年)がりさの一浪目なら、1989年に二浪、1990年に三浪目となり、四浪目にあたる1991年から就職活動を始めたことになる。しかし、上記のパロディなどから考えるとこの2回目の大晦日シーンは1992年なので、計算が合わない。
他にもこの2回目の大晦日のシーンでは、由美が最初に泊まりに来た1988年の大晦日のことが「3年前」だと何度も言われる。このシーンが1992年だとすれば、本来は「4年前」と数えるのが正しいはず。これらは意図的にずらしているのか、設定上のミスかは不明。
 

1995年(平7) 12月31日

 
・ニュースの声、「阪神淡路大震災」「地下鉄サリン事件」「安全神話の崩壊」
→すべて1995年の大きなニュース。「安全神話」は1995年の流行語大賞トップテンに入っている。
 
・川上とるみが登山のような格好で家に帰ってくる。神戸に行ってきたというが、「旅行じゃない」と返す。
→川上とるみは阪神淡路大震災のボランティアへ行ってきたのだと思われる。和子の「川上君はすっかり好青年になって」というセリフからも、金に執着していた川上が大晦日にボランティアへ行くような子になって、という意味合いが感じられる。1995年は後に、ボランティア元年と呼ばれるようになった。
 
・りさがWindows95をお年玉で買う。和子が電話をかけるとインターネットの曲が止まる。
→1995年11月20日Windows95の日本版が発売された。Windows95の発売で、世界中がパソコンブームに沸いた。りさはこれを発売から約一ヶ月で買ったことになり、いかにりさが影響されやすいかがわかる。
また、当時は電話回線を用いて通信していたため、和子が電話をかけるとインターネット通信が切れてしまっている。再度インターネット接続する際に、ダイヤルのSEが聴こえる。
 
たれぱんだせんべい作ろうかなというセリフ
→「たれぱんだ」とは、サンエックスのキャラクター。1985年11月にシールとして発売されたのが初出。後に文房具など様々なキャラクターグッズが発売され、人気になった。

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小ネタ集&考察

 

・舞台タイトルは当初、M-lineファンクラブでは「まんでん一族の豊かな日々」として告知されていた。
 
 ・アンサンブルは基本的に、他チームで自分が演じている役の側について動いている。そして正式には公開されていなかったが、アンサンブルには「カゲ由美」「カゲりさ」といった役名がそれぞれ付けられている。(パンフレットの稽古風景の写真や11/19の小野瑞歩のブログより)
アンサンブルには稽古の時から名前がつけられていました!
私の名前は、「カゲ由美」
 

 

アンサンブルはただの黒子ではなく、登場人物の「カゲ」であることが窺える。カゲは登場人物の心の内面を表しているのだろうか。
 
・「みち、りさ、まい、るみ」の歌の音程は各チーム微妙に違う。特にBチームの音程はわかりやすく他チームと異なっている。山岸の千秋楽挨拶によれば、劇中歌の音程は、自分で考えて決めるように言われていたそう。
 
・まんでん家の父の遺影が未知にそっくりと指摘する由美。遺影の写真は未知役の須藤茉麻がメイクして撮影したものと思われる。
 
・由美の父から電話がかかってきたとき、和子は遺影をパタンと倒す。和子は本気で再婚を考えていたのだろうか。
 
・最初の大晦日、ださいグッズをアンサンブルたちがりさに押し付けてくる時、Cチームりさ演じる小片リサは特技がけん玉のため、アンサンブルからけん玉を受け取り、華麗にけん玉をこなす。
 
・アンサンブル二人がアルプス一万尺の動きをしている風に見えるシーンがある。
 
・最初に由美が蕎麦屋に電話をかけようとする場面で、由美が時間稼ぎのためにりさへどうでもいい話を振るアドリブパートがある。このとき、Bチーム由美は「蕎麦じゃなくてうどんにしない?」と言う。これは由美が蕎麦アレルギーだったというオチに繋がる伏線となっている。(Bチーム初期の公演ではこのセリフは無かったらしく、追加要素のアドリブの模様)
 
(追記)
・同じく蕎麦屋への電話の時間稼ぎアドリブパート、Cチーム由美は「蕎麦は固め、柔らかめどっちが好き?」と聞く。そして両者の魅力をりさに向けて語っている。しかし、由美が蕎麦アレルギーなのに、蕎麦の細かい好みについて語ることができるのは不自然ではないか。Cチームは「由美は本当は蕎麦アレルギーではない」という解釈をしたのかな、と思えるアドリブ。
 
・最初の大晦日、由美が蕎麦屋に電話して売り切れだと言われた時、由美は本当は電話していないのではないかという考察。
4年後のシーンでりさが長寿庵に電話をかけた際には、「冷やしたぬきは無い。毎年毎年すみませんね」という掛け合いがある。しかし由美が電話をかけた時にはこの掛け合いがなく、いきなり売り切れと言われていた。本当に電話をかけていたとしたら不自然では?(まあ蕎麦自体が売り切れだったらいちいち冷やしたぬきは無いなどと言わない気がするので、電話をかけたのも売り切れていたのも事実かも)
 
・由美は蕎麦が売り切れとわかる前からイタリアンに予約済み。イタリアンへ電話をかける時、「『予約していた』○○(由美の苗字。聞き取れない)ですが」と言っている。イタリアンへとまんでん家を連れ出すことは計画的だったと思われる。
 
・由美が持っていた地図にはたくさんのバツ印と、真ん中付近に丸が描かれている。「これ、うちだ」というりさのセリフから、丸はまんでん家の位置だと思われる。バツは地上げが完了した場所を表している?
 
・由美の鞄の中身は、ライター、マッチ、チャッカマン、新聞紙などなど。放火を意識させるグッズが多い。
 
・ディスコの場面でショルダーホンを使う未知。なおショルダーホンは1985年発売。
 
・1992年の大晦日では、まんでん家にあった黒電話がプッシュホンに代わっている。
 
・りさが松田聖子風に歌うシーンで、アンサンブルが「聖子≒りさ親衛隊」(?)と書かれたハチマキを巻いている
 
・2度目の大晦日、お風呂から出てきた由美が、ケロリンの桶を持ってくる。このケロリンの桶について由美がりさに話しかける場面は、アドリブパートとなっている。しかし、何故かCチームだけは、桶について全く触れずに台本通り話を進める。
 
・3度目の大晦日Windowsの歌の場面ではりさだけがパジャマ姿で、靴を履いていない。他はアンサンブル含め全員靴を履いている。りさが引きこもっていることを表している様子。

 

・3度目の大晦日、蕎麦を置いて逃げようとする由美を追いかけるりさ。前述のように最初は靴下姿だが、途中で靴を履いている。「りさちゃんが外に出た!」というるみのセリフから、どうやら逃げる由美を外まで追いかけているということらしい。
 
・りさが由美を追いかける長い尺のアドリブシーンで、Bチームはいつの間にか由美がりさを追いかけている。気まぐれに由美がりさを追いかけずにいると「なんで追いかけてこないのよ!」とりさが怒るといった一幕もあった。
 
(追記)
・和解シーンの後、公演序盤ではなかったセリフが追加されている。それは由美が「(まんでん家に)遊びにきたかったよ!」というセリフ。(記憶がおぼろげ。BチームとCチームであったのは確認)
このセリフが加わったことで、由美がそもそもまんでん家を訪ねた目的、放火だけが目的だったのかどうなのか、という解釈がすっきりする気がします。